サメ妹と鯨 (ページ24)

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確認は大事ですページ24

「生き残りなーし。残党なーし。被害…うん、これはなしですよね？」

目を向ければ敵の返り血にまみれた先程の果物屋さんがあります。

「まぁまぁとりあえず誰も死んでませんね。じゃぁ被害はなしです。」

果「いやなんでだぁぁ！！」

「あ、おじさん。無事で何よりです。」

どうしてくれんの嬢ちゃんこれぇぇ！！と真っ赤に染まったお店を見て嘆いているおじさん。

「洗いましょうか？」
果「洗っても落ちないでしょ…」

「そうですかぁ。そうだ！じゃぁコイツらからありったけの金奪ってくるんで、それでいっその事建て直しちゃいましょ！」

そう言っては名案だ！とばかりに手を叩く女。
コイツらとは死体となった男達の金のことのようだ。

「じゃぁとってくるんで、おじさんは危険があると思ったらすぐ逃げて下さいね？」

と残しすぐに女は走り出してしまった。
ーー
あまりにも呆気なく、そして圧倒的な強さで勝った女にマルコの疑問は増すばかりだ。

どの死体を見ても1発で急所を抉っている

マ「おいお前、こんなのどこでって、いねぇよい！？」

どこいった！？と探すマルコ
そんなマルコに先程の果物屋さんが「あぁ、あの子ならコイツらの船行って金を奪ってくるって言ってたよ？」と教えてきた。

マ「船って、1人で行ったのか？」
果「まぁそうだけど、あの子なら大丈夫だろ！なんたってこんなに強いんだしな！」

にしてもまた派手にやったなぁ
なんてしみじみ言う店主。

マ「(また？)それはどういう事だよい？」

まるで何回かこんな事があるかのような言い草にその店主に問えば、初めてここに来た時もこうして悪い海賊を始末してくれたと言ってきた。

マ「初めて来た時？あいつはここの育ちじゃないのかよい？」

果「あぁ、そうだよ？ここに来た時は本当に何も知らなくてね。悪魔の実も、海賊も。しまいにはここの金の単位はなんだ？って聞いてきたんだ。」

何もかも知らない女？
一体どんな環境で育てばそんな無知になるんだよい…

マ「(しかしあの女がそこまでバカだとは思えねぇ)」

とりあえず俺は女を追って敵の船まで飛んで行った。