第一印象 ページ19
ーマルコside
久しぶりの陸に船番以外の家族は大はしゃぎだ。
その中でもエースは腹減ったぁぁ！と大騒ぎしてメシに行く！と騒いでいる。
マ「エース、食い逃げすんなよ。」
エ「ぎくぅっ！し、しねぇよ！」
おい、肩跳ね上がってるよい。
先行くぜー！と逃げるように飛び出すエースに”またやらかすな。”とため息がこぼれた。
それからしばらく歩いた。
特に買いたいもんもなかったから街中をフラフラとしていればさっき別れたはずのエースが首にナイフを突きつけられている。
相手は小柄だが相当のやり手のようだ。
握るナイフに力を込めたのが分かった。
マ「エースゥゥゥ！！」
ヤバいと思った。
あいつは首を落とすつもりだ。そう直感して守りに入れば、蹴りを避けられマントの隙間からはチラリと豊満な胸が見えた。
マ「(女！？)てめぇ、何もんだよい」
俺の蹴りをなんなくかわし、殺気を込めて睨んでもまるでなんともありません。と言うようにケロッとしている。
コイツ、相当の手練だ
しかし俺達白ひげ海賊団に喧嘩売るなんざ命知らずにも程がある。
だから何もんだと聞いても、自分は店の番犬だとしか言いやがらねぇ。
マ「(何が番犬だよい。狂犬じゃねぇか)」
なんて悪態を突きつつ、臨戦態勢に入れば女は無銭飲食犯を捕まえるだけだ。と言った。
エースを指さして。
やっぱりやりやがった、コイツ！
あまり抑揚のないセリフを聞い後、エースにゲンコツを落として俺が立替えると言えば女はどっちの金でもいいと言った。
その言葉を丸々信用は出来なかったがどうやら女もエースをまだ疑ってるようだ。
下手に動かないように店まで行けばそこは俺らがよく使う店。
マ「(ここで食い逃げしたのかよい…)」
呆れたまま素直に金を払い終えれば満足したのか女は店の手伝いに戻っていった。
正直第一印象は最悪だ。
正体不明の謎の女。
だからオヤジにも言ったが笑い飛ばされて終わっちまった。
この島にいる間は俺が警戒するしかないねい
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年5月29日 22時
