酒場 ページ18
夜。
今は昼と違い酒場になっているこのお店。
オープン式の店内には上陸した白ひげ海賊団達が酒飲みに来ています。
お「？なんだい、あんたがホールに出るなんて珍しいね？」
「また食い逃げがあったらたまったもんじゃないので。」
そんな心配かい！
とおば様は愉快そうに笑っていますが、警戒しておく分にはいいはずです。
お「大丈夫だよ、他の人達はちゃんと払っていくさ！」
「ですがおば様、私は昼間のようにおば様の悲しい顔を見たくありません。なのでこの人たちがこの島から出るまで、私は警戒します。」
大丈夫大丈夫！なんて気楽に言うおば様にはこう言った方がスムーズに納得してくれます。
だってほら、涙ぐみながら「ほんとにいい子だねぇ」と喜んでいますもん。
まぁ事なきを得るならそれでいいのですが。
とお酒の提供に行こうとしていれば昼間聞いた声がまた店内に聞こえてきました。
マ「随分な言われようだねい。そんなに警戒すんなよい。」
ギッと音を鳴らして椅子に腰掛けるマルコさん。
その後ろからはエースさんと、フランスパン、着物の人がゾロゾロとついて来ていました。
「あ、また来たんですね。よいよいさん。今度はちゃんとそこの人見張っててくださいよよい。」
マ「誰がよいよいだよい！俺はマルコだ！」
おぉ。なんというツッコミ。
フランスパンさんは吹き出してますが。
マ「笑うなサッチ！」
サ「いやだってよ、よいよいさんって！ブフォ(笑)」
あぁー。喧嘩が始まってしまった。
なんという事でしょう。まるでヴァリアーの食卓です。
いつもはベルがお兄ちゃんの食べ物盗って怒られていましたっけ。
「(あぁ、今頃どうしているんでしょう。きっとお兄ちゃんは血なまこになって探してくれているでしょうが。)ツナ無事かなー。」
懐かしい気持ちに浸りつつ、喧嘩する男たちを無視してドリンクを作っていればそんな独り言が聞こえていたようです。
目の前の4人はツナァ？と首を傾げていました。
サ「ツナってマグロのツナか？」
「あぁ、聞こえてしまっていましたか。気にしないでください。はい、ご注文のビールです」
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年5月29日 22時
