サメ妹と鯨 (ページ13)

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負けたことがよほど悔しかったのか。
それとも意地なのか。

今は仲間に銃を向けられています。
その様子に見物していた民衆は逃げていきました。

「あらあら、これは約束にありませんよ？」
男「へっ、海賊がそんな約束守るかよ！馬鹿力だか面は申し分ねぇ！動けねぇように痛めつけて売り飛ばしてやるぜ！！」

「あぁ、そうですか。」

下卑た笑みを浮かべ殺る気満々。
ですが舐めてもらっちゃ困ります。

諜報ばかりしていてもこれでもヴァリアー。
殺し合いだってお手の物なんですよ？

男「俺たちに逆らったこと後悔するんだな！！」
「では私からも一つ。そんな物を向けてきた事、後悔して下さいね？」

笑った。
とても殺気のこもった恐ろしい笑顔だ。

その顔に少しだけ怯んでしまえば、判断の遅れたものから次々と殺されていく。

男「なっ、なっ、！！」

断末魔が鳴る
敵から奪い取った武器で血飛沫をあげる女はその場に合わないほどとても美しかった

「さぁ、あなたで最後です。嘘つきはいけませんよ？」

男「まっ、まってーー」

涙目になる男。
その言葉は最後まで言われることなく斬り捨てられた。

「あぁ、服が汚れてしまいました。まだ何も情報を掴めていないと言うのに、これでは皆怖がってしまいます。」

はぁ。
と悲しい顔で落ち込むA

さてどうしようかと思えば逃げていた民衆から盛大な拍手が贈られました。

「なぜ？こんな死体の山を見て拍手するのですか？」
人「そいつらはこの島を乗っ取っていた海賊なんだ！！」

人2「あぁ、ここは”白ひげ海賊団”の縄張りだってのに俺の方が強いってな！！」

人3「こいつらに何人殺されたか…！俺のダチも殺されたんだ、仇をとってくれたも同然だありがとう！」

わぁー！わぁー！と拍手喝采で中には泣いてる人もいます。
まぁ悪い奴らだったのでしょう、不幸中の幸いです。

お「なぁアンタ、行くとこあんのかい？ないならうちの店で番犬しておくれよ！ちゃんと報酬も渡すからさ！」

「番犬(笑)そうですね…まぁ行くとこも情報もありませんし、かまいませんよ。」

そうして私は泣きながら手を握るおば様のお店でガードマンをすることになりました。