四日目(妃) ページ38
彼に初めて話したとき、何か漫画みたいで
わくわくしたし
そこらへんの少女漫画よりもドラマチックだと思った
つまらない人生に少し色がついて、これからの事も今に満足できるくらいの生活が出来たら良いななんて
些細なことでドキドキしたり
昨日だって
みんなが写真とか
きゃっきゃとはしゃいでるなかさっさと着替えて
お昼も食べる時間もないまま次の実行委員の仕事に移る
一応髪はポニーテールにシュシュ、体操服は裾を折り曲げてお洒落もかかさずに
もし彼が来ても私は気にしていないと安心させるために
だけど
「来てないんだよね……」
嫌われたのか
いや、彼には過去がある
私にはない辛い過去
きっとそうで
過食嘔吐だってそれが理由で
私みたいに嘔吐が好きだからじゃない
それで、それできっと怖かったんだ私が、それか
何か思い出して
どうして一人暮らししているのかもなんで過食嘔吐にはしっているかも
何も、知らない
きっと私の口に指を入れたのは何か心が動いたからで
嘔吐を辛いと思っている人が人の口に手を入れるなんてしないし
彼は私に好かれようとしている……
なんて
自意識過剰。
いつの間にか終わっていた仕事が終われば走って次の競技へ
800ﾒｰﾄﾙ走
私が代表で、走れるのかなんて分からない
だけど走るのは好き
走っていれば今私は生きていてあてもなくただ前に走っていて
一生懸命に息をしながら走っていることが分かるから
各学年とクラス代表が集まる
勝とうなんて思ってない
だって彼はいないし
なんのために走っているかわからなくなっちゃったから
ただ私のためにビリにだけならないように走ろう
メンバーの中で一番からだの小さな私が今六人中五番目
別に速くもないのに
走っていれば段々息が上がってきて足が動かなくなって
何も考えれなくなる
息のしかたってどうだったか
そんな簡単な事も
ただ前に走る
それだけ
――――勇くんは前に走っているのだろか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はすみ(プロフ) - ヒクイドリさん» ひぎゃぁぁありがとうございます笑更新遅いんですが完結するまで書き続けるのでもしよろしければ閲覧お願い致します！もしシチュエーションリクエストあれば受け付けますよー( ´∀｀) (2015年2月10日 2時) (
レス) id: 478537fc37 (このIDを非表示/違反報告)
ヒクイドリ(プロフ) - うぼああああ可愛い! 勇と妃が可愛すぎます! ここまで嘔吐に萌えれたのは久しぶりです! ありがとうございます!! (2015年2月9日 19時) (携帯から) (レス) id: cdb67d71d9 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野修那 - はすみさん» 私の作品も暇があれば見てみて下さい！ 鹿野修那で検索お願いします!! (2014年8月21日 17時) (レス) id: 7f2c951f0f (このIDを非表示/違反報告)
はすみ(プロフ) - ありがとうございます！そのお言葉とても嬉しく思います。ゆっくりですがちょこちょこみてやってくださいませ。 (2014年8月21日 1時) (レス) id: 16d1b9499a (このIDを非表示/違反報告)
鹿野修那 - 私、こういうの好きです !!更新頑張って下さい (2014年8月19日 22時) (レス) id: 7f2c951f0f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はすみ | 作成日時：2014年7月19日 20時
