おーとまちっくlove

四日目(妃) ページ35

結局そのまま、二人ともなにも言わず、私が片付けようかといえば彼も賛成して。

吐瀉物まみれのまま帰るわけにもいかなかったのでシャワーを借りて、そして彼のTシャツを借りて家に帰った。


口がヒリヒリする。
喉も。

体もいたい。
もともと貧血になりやすく朝が弱い私には、
競技会というだけあり、早めに起きて、学校ではなく少し遠い体育館にいき、発表があるためにきちんとセットするために早く起きることが辛い。

なので、当然頭に血がまわっていないような感覚と、食欲がなかったために踊れるか心配だ。


――――――――――妃！！！

「あ、おはよう。」

今日がんばろうねー！

「うん！」

あ、そういえばさ妃、勇くんと付き合ってんの？

「えっ……と、まだ、付き合ってない、けど……これ内緒！！！」

あーはいはい、わかってるよー。じゃぁ！
見てくれてるといいね！





見てくれてると……か

そもそも彼は学校に来るのか



あんなことをしたのだから、きっと、




こない





頭の中のもやもやや、心の中の不安を振り切っていつものように笑顔を作れば皆の元へいく

「よし！練習しよう！」

部長が仕切るなか私は指示通りに動いて、たまにこだわりをみんなに教える

それだけ



時々なんで舞台がすきなんだろうなって考える
なんでか考えると
最終的には


人生がつまらないから


って答えにたどり着くのだ。

ダンスも歌もすきだが演技が好きでやっぱり

考えても考えても

人生がつまらない

って考えにたどり着く
決してそれですごく悩んでるとか、生きるのが嫌だとかそんな風には思っていない

生きる刺激や

悪いことをしてでも、人を殺してでも、人生を棒にふってでも、一生後悔することや自慢できること、死ぬくらいに、全力で生きていたかったから。

だから人生がつまらないと感じる

嘔吐は小学校、物心ついたときから興味があった

それが性癖と気付いたのは高校一年生、とても最近

それがなにか世界が少し変わる気がした
いけないことじゃなくて、それは仕方のないことなんだって


そして舞台も、
自分じゃない誰かを演じるのが好きだった
自分はつまらなくても舞台の上では生き生きと全力で生きていけるのが気持ちよかった

だから

してるんだ

って思っていたのになぁ
ダンス、楽しいのかな

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