おーとまちっくlove

二日目(妃) ページ21

いついこう。
明日も彼は来るのか。
それすら分からない。
私が関係を壊したから。私が要らないことをしたからだ。

私は勇くんを嫌いにはならないけれど、勇くんは私を嫌いになっているだろう。

せっかくの出会いだったのに。

彼の家の目の前で立ち止まる。私の家は左側。



―――――上杉さん？



聞いたことのある。
低くて少しかすれた声。


「何してるの？」


……何って…。

「ごめんなさい……。」

「……もう、「もう関わらないから！ごめんね？私自分勝手だったよねー。じゃ、おやすみ！」


なんて皮肉な言い方。
自分が嫌いだ。

まるで悲劇のヒロインにでもなったかのような気持ちになっている。

――バカじゃないの？

悪いのは自分で、勇くんを傷つけたのは誰でもなく私だ。

勝手に人の心にずかずかと土足で入って散々散らかして。
そして片付けることもおろか、私はなにもしていない。
と言っているような物だ。

最低最悪の、女。

それなのに、まだ懲りてないんだ。


きっと勇くんは私のことを少なくとも気にかけてくれていて、私のことを遠くから見てくれている。

きっと。

明後日にある球技大会でのダンスだってきっと来て見に来てくれるだろう。

そんな気持ちが何処かにあるのが自分でわかっていて気持ち悪い。

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