一日目(妃) ページ17
「大丈夫って……嘘ついた………」
泣きそうにも聞こえる彼の震えた声は私の心の中にストンと落ちていくような気がした。
確かに彼は大丈夫だと言った。
でもしんどかったのは目に見えているじゃないか。
何故手を差しのべなかった…？
「いくら嘔吐好きとはいえ、こんな…汚い奴なんか…嫌いだろ…？」
やけくそのようにふっと笑って、でも怯えているように震えている彼は昨日の言葉よりも一番冷たく、小さく言う。
――もう、帰って。
……。
「帰れないよ…。謝るのは……私の…方……」
言いづらくて。
でも言わなきゃいけなくて、まるで少女漫画の告白のワンシーンのように。
「私、やっぱり嘔吐がすきなの。勇くんが……苦しいって思ってても目の前で戻してても、私、わた…し…」
「上杉さん……？」
「なんか、変な気持ちになっちゃって！勇くんのこと、余計に好きになっちゃったの！だから……勇くんのこと、嫌いにならないから。だから…」
“付き合ってください”
その言葉はやっと顔を上げた彼の顔をみれば宙に消えてしまった。
だって涙をためてこちらを見たいるのだ。
まるで捨て犬が拾われたときのような、でも彼はすぐにその希望を宿したような瞳を元に戻し、もう一度。
「ごめん。今日は…帰って。」
私は静かに頷くことしかできなかった。
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はすみ(プロフ) - ヒクイドリさん» ひぎゃぁぁありがとうございます笑更新遅いんですが完結するまで書き続けるのでもしよろしければ閲覧お願い致します！もしシチュエーションリクエストあれば受け付けますよー( ´∀｀) (2015年2月10日 2時) (
レス) id: 478537fc37 (このIDを非表示/違反報告)
ヒクイドリ(プロフ) - うぼああああ可愛い! 勇と妃が可愛すぎます! ここまで嘔吐に萌えれたのは久しぶりです! ありがとうございます!! (2015年2月9日 19時) (携帯から) (レス) id: cdb67d71d9 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野修那 - はすみさん» 私の作品も暇があれば見てみて下さい！ 鹿野修那で検索お願いします!! (2014年8月21日 17時) (レス) id: 7f2c951f0f (このIDを非表示/違反報告)
はすみ(プロフ) - ありがとうございます！そのお言葉とても嬉しく思います。ゆっくりですがちょこちょこみてやってくださいませ。 (2014年8月21日 1時) (レス) id: 16d1b9499a (このIDを非表示/違反報告)
鹿野修那 - 私、こういうの好きです !!更新頑張って下さい (2014年8月19日 22時) (レス) id: 7f2c951f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はすみ | 作成日時：2014年7月19日 20時
