妃 ページ2
その人が勇くんという確率は高いが絶対ではない。。
もしかしたらしんどくてトイレから出れずたまたま勇くんが出てきたのかもしれないし
嘔吐じゃなくて何か液体を捨てていたのかもしれない。
でも出てきた勇くんは顔色を悪くして周りを見ながら出てきたから確率は高くなる。
そんなことで私の興味は惹かれた。
過食嘔吐はいけないことでほんとは止めなければいけない。
だけど私は彼に魅了されたのだ。
………………妃?妃ー?
「え?」
すごい放心状態だったけど。
そんなバイトいや?
「えー?あーうん。だって今日も練習抜けなきゃいけないし」
大変だね。
でも私たちはなんも思ってないよ。
きてくれたときはちゃんと見てくれてるもんね。
そうそう。
またなんか奢ったげる!
んじゃお疲れさま。
「ほんと?!ありがとー。二人とも練習がんばって!!」
そうそう。
今日もバイトだった。
のだが、さっきシフトかわってもらったんだよね。
でもこれは私の悪いところで練習に参加したくないのだ。
動きたくないから。
今日くらいいいだろう。
帰っちゃお。
そうして万年体操服部とも言える舞台芸術部の制服である体操服を着替えて学校を出た。
私は一人で暮らしているが一人が嫌いで一人で帰るのも苦手だ。だから帰っている途中に知ってる人がいれば一緒に………。
そうして前をみればあれは、
服部 勇くんではないか。
あの背丈と長く伸びた髪。
夏にはいるのに紺色の長めのカーディガンと使わなくてもいいとされてる学校指定のスクールバック。
これは話しかけるおおいなチャンス!
「勇くーん!」
彼の名前を叫びながら駆け寄っていく。
退かれるかな。
「……?あ…上杉さん。」
バリトンの低い綺麗な声だが少々掠れている。
私はそんな所もかっこいいと思ってしまう。
顔がいいからか?
「一緒に帰らない?てか家どこー?一人暮らしってほんと?」
相変わらずビックリマークとはてなが多いしゃべり方だと自分で思う。
「えっ…いいけど。あの君の……隣のマンション。」
「え。あれ?あの小さい青いマンション……うそん!?」
「そうだけど。上杉さん来るの遅いもんな」
そういってふっと笑う勇くん
この人笑うんだ。
しかも意外と普通に喋ってくれる。なんか……すごいギャップが……
「ん?なにみてんの?」
「あ、いや。意外だなって。」
「なにが、意外?」
またくすくす笑う。
整った顔で髪に隠れた目を細めて口の端を引き上げてくしゃっと笑う。
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はすみ(プロフ) - ヒクイドリさん» ひぎゃぁぁありがとうございます笑更新遅いんですが完結するまで書き続けるのでもしよろしければ閲覧お願い致します!もしシチュエーションリクエストあれば受け付けますよー( ´∀`) (2015年2月10日 2時) (レス) id: 478537fc37 (このIDを非表示/違反報告)
ヒクイドリ(プロフ) - うぼああああ可愛い! 勇と妃が可愛すぎます! ここまで嘔吐に萌えれたのは久しぶりです! ありがとうございます!! (2015年2月9日 19時) (携帯から) (レス) id: cdb67d71d9 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野修那 - はすみさん» 私の作品も暇があれば見てみて下さい! 鹿野修那で検索お願いします!! (2014年8月21日 17時) (レス) id: 7f2c951f0f (このIDを非表示/違反報告)
はすみ(プロフ) - ありがとうございます!そのお言葉とても嬉しく思います。ゆっくりですがちょこちょこみてやってくださいませ。 (2014年8月21日 1時) (レス) id: 16d1b9499a (このIDを非表示/違反報告)
鹿野修那 - 私、こういうの好きです !!更新頑張って下さい (2014年8月19日 22時) (レス) id: 7f2c951f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はすみ | 作成日時:2014年7月19日 20時