検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:1,035 hit

ドライフラワーの海に飛び込む ページ1

突然現れた呪霊。嬉しそうな東堂先輩。渡された制服の上着。ほんのり鼻をくすぐる金木犀の香り。

……ん?金木犀の香り?

ちなみにここは、いかにも呪霊が集まりやすそうなとある廃ビルだ。汚臭と死臭はあれど、爽やかさとは無縁の場所。そんな場所で金木犀の香り…?
え、でもどこから?辺りを見渡してもそれらしきものは何もない。



(…まさか)



恐る恐る、手の中にあるものに鼻を寄せる。



(これだー!!)



正真正銘、その爽やかさあふれる香りは東堂先輩の上着から漂ってきていた。正直戸惑いが隠せない。だってあの東堂先輩だ。大変失礼ながら、もっと汗臭かったり男っぽい匂いがすると思ってた。先輩筋肉だるまだし。
あまりの衝撃に、思わずまた顔をうずめてみる。うん、どうしよう。めちゃくちゃいい匂いだ。



「何やってんだ」

「あ、」



先輩の声に我に帰れば、そこにはもう東堂先輩しか立っていなかった。準1級くらいはありそうだったんだけどな、あの呪霊。流石1級呪術師。
当の本人といえば、非常に怪訝そうな顔でこちらを見下ろしている。そりゃそうだよな。後輩が自分の上着に顔を埋めて悦に浸ってたら、そんな顔にもなる。

2.→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 東堂葵
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:くろひー | 作成日時:2021年8月20日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。