髭切と膝丸 ページ25
桜姫side
そこに誰かがやってきて恭しく礼をし、私達も礼を返す
髭切様？それとも膝丸様？
？「え〜と」
三日月「三日月宗近だ」
小狐丸「小狐丸と申します」
「桜姫と申します」
？「うん、それだ。そうだと思ったよ」
三日月「髭切…だな？」
髭切「ああ、そんなふうにも呼ばれていた気がするね」
三日月「会うのは初めてであったかな」
髭切「どうなのかな。あんまり覚えてないけど、そうなのかもしれないね」
三日月様が髭切様の前に立ち、対峙する
小狐丸・桜姫「「？」」
三日月様と髭切様が楽しそうに笑う
三日月「気が合いそうだな」
髭切「そんな気がするね」
小狐丸「何やら通じ合うものがあるようですね」
「そのようですね」
再び聞こえてくる足音
？「兄者」
やってきたお方は私達に気がつき、礼をする。
髭切様を兄者とお呼びしているということはこの方が膝丸様ね。
？「三日月様に小狐丸様、桜姫様だな？」
三日月「ああ」
小狐丸「ええ」
「はい」
髭切「紹介しよう、弟の…う〜んと、何だったかな？」
「膝丸様ですね？」
膝丸「ああ。ここでは新参者だ。兄者共々よろしく頼む」
三日月「ここで分からないことがあったら小狐丸殿と桜に聞くとよい。色々と気が回るのでな。」
小狐丸・桜姫「「三日月殿/三日月様」」
髭切「それは助かるね」
膝丸「兄者、主が呼んでいる」
髭切「そうかい？それはいかなくてはならないんだろうね。では…え〜と、三日月宗近と小狐丸と桜姫、また」
膝丸「失礼する」
髭切様と膝丸様がいなくなる
三日月「ふむ。付き合いやすそうな連中ではないか」
小狐丸・桜姫「「・・・ええ」」
三日月「桜よ。心配しすぎると体調を崩してしまうぞ。それに俺はお前の笑顔が好きだ。」
「そうですね」
三日月様は私の頭を再び撫でた。そして小狐丸様に告げる
三日月「あまり心配しすぎると自慢の毛艶も失われるぞ」
小狐丸様は自らの毛に触れて
小狐丸「なるほど…それは困りますね、三日月殿の仰る通りです」
「あ、小狐丸様」
小狐丸「なんですか？御姫様」
既に三日月様がいなくなっていた
小狐丸「あ、三日月殿！畑当番！」
小狐丸様はいなくなる
「ふふっ。三日月様の御心はいつまでたってもわかりませんね」
私もこの場を去った
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作者名：ヴォルペ | 作成日時：2023年12月17日 18時
