美しく舞う桜 (ページ3)

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成長した信康ページ3

刀剣男士は青年になった信康を囲むように跪いている。そこに家康がやってくる。

家康「信康！」

信康「父上！」

家康「おお、皆もここにいたのか。ちょうどいい、紹介しよう」

千子村正がやってくる

村正「井伊直政と申します。徳川様の家来に加えて頂くことになりました。どうぞお見知りおきください」

家康「うむ。皆力を合わせ、これからも徳川家を盛り立ててくれ。」

頭を下げる刀剣男士たち

蜻蛉切は千子村正にだけ聞こえる声で

蜻蛉切「どういう風の吹き回しだ？」

村正「さあ…きっとイタズラな風が吹いたのでショウ…huhuhuhu」

徳川家康は少し不安そうな様子で

家康「我らはこの先、武田との戦を控えておる。…無敵を誇る武田の騎馬隊を相手にわが軍が勝てるかどうか…」

信康「父上」

家康「？」

信康はにっこりと笑う

信康「そのような顔をしていては幸運が逃げますぞ。のう、元忠」

物吉「はい！おっしゃる通りです！」

信康「何よりも笑顔、ですぞ、父上」

家康「…ふふ、そうじゃな」

信康「吾兵！」

吾兵「は！」

信康「失礼仕る。」

家康「おお」

信康は家康に一礼し、吾兵を伴って去っていく

家康は去っていく信康を目で追い

家康「…半蔵」

石切丸「は」

家康「あれを立派な若者に育ててくれた…感謝するぞ」

石切丸「…は」

家康が去っていく

にっかり「…石切丸さん、ちょっといいかな」

石切丸「ああ、すまない。またの機会に」