美しく舞う桜 (ページ37)

今日:1 hit、昨日:14 hit、合計:2,256 hit

子育て開始ページ37

石切丸「…我々は焼け落ちた岡崎城を立て直し、松平家を再建することになった。慣れないことばかりで大変だったけれど、三河の民が手伝ってくれたのでとても助かった。松平家は民に愛されていたようだ。
彼らは松平家の跡取りが生きていたことをとても喜んでくれた…注釈、松平とは家康が徳川を名乗る前の名字…と
徳川家康を育てるのは主に物吉君と桜姫さんの役割になった。かつて愛刀だった彼らには適任だったと思う。彼らは子育てに向いている。とくに桜姫さんは竹千代の本当の母親のようだった。」

竹千代を抱えた桜姫が現れ

物吉貞宗「可愛い笑顔ですね！」

桜姫「ええ。」

物吉貞宗と桜姫は何か臭うことにことに気づく

桜姫「まあ、おむつをかえなくては」

物吉貞宗「はい！桜姫様！」

石切丸「意外なところで、にっかりさんも子育てに熱心だった。赤ん坊をどう扱ったらいいのかわからないみたいだけど、見ているのは楽しいみたいだ。不思議なものを見る目で見つめている姿をよく見かける。」

にっかり青江が現れ、竹千代を見つめて

にっかり青江「…嫌いじゃないよ‥・やわらかいものわね。…食べてしまおうかな」

石切丸「蜻蛉切さんは…いつも通りだ。赤ん坊が傍にいようといまいと蜻蛉切さんは蜻蛉切さんだ。」

蜻蛉切は竹千代をおぶりながら槍の稽古

だが、竹千代が泣き始める

蜻蛉切「お～よしよしよしし」

竹千代をあやしながら、去っていく蜻蛉切

石切丸「大倶利伽羅さんと千子村正さんは…少し離れたところで見守ってくれていたようだ。もちろん二人別々の場所から。」

大倶利伽羅と千子村正が別々の場所から現れ、敵を斬り、納刀

千子村正「せっかくデスから二人で一緒に暮らしませんか？」

大俱利伽羅「…慣れ合うつもりはない」

千子村正「私は慣れ合うつもりでいっぱいデス」

大俱利伽羅「…」

千子村正「いない・・・」

石切丸「民とともに国づくりをする…これは私にとっても楽しい作業だった。考えてみれば、かつての私はいつも民と触れ合っていたのだ。
懐かしい感覚だった。
そうして…十年という歳月はあっという間に過ぎていった…
天文二十年、駿府…徳川家康、十歳」