今後のこと ページ35
蜻蛉切「破壊された歴史を再生する‥ですか？」
石切丸「ああ。それが我々に与えられた次の任務だよ」
村正「歴史は既に変えられてしまった。もはや手遅れなのではないデスか？」
石切丸は桜姫が抱いている竹千代に視線をやり
石切丸「徳川家康が生きている」
村正「彼一人が生きていたところでどうなるのデス？歴史は１人の人間で変えられるものではないはずデス」
桜姫「徳川家康が徳川家康として人生を送ってきたのは歴史の流れと、彼と共にいた家臣の存在があってのもの。石切丸様、どうなされるおつもりですか？」
石切丸「我々が徳川家の家臣になるんだよ」
蜻蛉切「我々が徳川家の家臣！？」
石切丸「我々は歴史から消された徳川家の家臣に成り代わり、歴史を元の通りに再現、再生する」
あまりピンと来ていない様子の刀剣男士たち
石切丸「つまり、私は今日から…そうだな、服部半蔵として生きることにしよう」
にっかり「そう言うことか…なるほどね」
村正「しかし、歴史を元通りに再現するなんて、そんなことができるのでショウか…」
石切丸「物吉君と桜姫さんがいる」
２人に注目が集まる
石切丸「徳川家康の愛刀だった物吉君と桜姫さんがいれば、それができるはず」
桜姫「ですが、私が徳川にいたのは、瀬名姫様が嫁がれるまで…物吉様の方がお詳しいと思います。」
物吉「はい！家康公のことなら何でも知っています！大事にしていただきましたから」
石切丸「それに蜻蛉切さんもいる」
にっかり「そうか、蜻蛉さんの元主は本田忠勝だったね」
物吉「蜻蛉切様には忠勝さんとして生きていただきましょう」
浮かない顔をしている蜻蛉切
石切丸「何か気にかかることがあるのかな？」
蜻蛉切「確かにあの人は家康公の側近でした。自分の記憶もお役に立てると思います…しかし自分があの人の代わりになるなど…恐れ多い」
村正「そこまでして生かす価値があるのデスか？徳川家康は」
蜻蛉切「村正」
村正「冗談デスよ」
去ろうとする千子村正
蜻蛉切「何処へ行く」
村正「ワタシは傍にいない方がいいでしょう。徳川に仇なす妖刀のワタシが傍にいては…何が起きるかわかりませんからね。少し離れたところで見守らせてもらいマスよ」
村正がいなくなる
蜻蛉切「全く、だから誤解をされるのだ」
大倶利伽羅も立ち上がり
伽羅「…俺も外させてもらう…戦うこと以外は興味がない」
桜姫「加羅」
桜姫の声に反応した大倶利伽羅
伽羅「…周辺の警戒はしておく」
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作者名：ヴォルペ | 作成日時：2023年3月21日 18時
