桜姫の元へ ページ26
畑当番がひと段落ついたころ
安定「僕、桜さんのところ行ってくる。」
清光「あ！ずるいぞ！俺も行くから！」
そこに、堀川国広、和泉守兼定、蜂須賀虎徹、長曾祢虎徹がやってくる
長曾祢「大和守、加州。どこに行くんだ？」
清光「桜さんのとこ」
堀川「体調だいぶ戻られたそうですよ」
桜姫は沖田との共鳴を何度も行ったせいか、労咳のような症状が出てしまっていたのだ。
和泉守「なんで国広が知ってんだよ。」
堀川「今朝は僕が朝餉を持っていったから。」
和泉守「そういやそうだったな。忘れてた。」
蜂須賀「倒れたときは驚いたが、治ってきているようでよかった。」
長曾祢「桜姫にゆっくり休むよう伝えてくれ」
安定「うん、わかった」
桜姫の自室にやってきた２人
清光「桜さ〜ん。入っていい？」
桜姫「どうぞ」
安定「失礼します」
清光「失礼しま〜す」
桜姫「あら、大和守様も一緒だったのですね」
安定「うん。体調はどう？」
桜姫「随分と良くなりました。」
加州・安定「…」
桜姫「お二人にはご心配をかけてしまいましたね」
安定「僕が…沖田君のところに行きたいって言ったから…ごめんなさい」
清光「安定…」
桜姫「大和守様のせいではありませんよ。私自身が新選組に潜入すると決めたのです。あんまりご自身を責めないでくださいね。」
安定「…うん」
桜姫「この話は終わりにしましょう。…お二人とも今日は何をされたのですか？」
清光「今日は…手合わせした後に畑当番」
安定「清光の奴、汚れるのが嫌だからってサボろうとしたんだよ」
清光「あ！言うなって！」
桜姫「あらあら」
楽しく話をしていると…
安定「ってことがあってね…桜さん？」
桜姫「すぅ・・・・すぅ・・・」
清光「寝てる」
安定「やっぱりまだ疲れてるんだ」
桜姫「くに・・・な・・がさ・・ま」
安定「くにながさま？」
清光「鶴丸国永のこと。桜さんの夫婦刀らしいから。」
安定「あ、前にまだ会えてないって言ってた刀」
清光「そうそう。」
安定「…早く会えるといいね」
清光「そうね」
二人は桜姫の邪魔にならないように部屋を出た。
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作者名：ヴォルペ | 作成日時：2023年3月21日 18時
