わだかまりの解消？ ページ25
本丸 内番
加州清光と大和守安定が対峙するように現れる。
相変わらず鏡のような打ち込み
安定「いや〜、久しぶりに沖田君の剣技を見たからな〜」
清光「より磨きがかかっちゃったよね〜」
安定「よ〜し、今度は畑仕事で勝負だ」
清光「任せちゃっていい？俺、汚れる仕事嫌いだし」
安定「こら、さぼるんじゃない。行くよ」
清光「え〜やだ」
安定「だめ」
清光「や〜だ〜」
安定「はやく」
等々語りながらいなくなる。
長曾祢虎徹と蜂須賀虎徹が現れる。
長曾祢「・・・蜂須賀」
蜂須賀「？」
長曾祢「…手合わせを頼んでもいいか」
蜂須賀「・・ええ」
そういいながら抜刀する。
蜂須賀「行きますよ」
蜂須賀虎徹が打ち込むが、長曽祢虎徹が受け流す
蜂須賀「勘違いしないでほしい、あなたのことは兄だと認めたわけではない。」
長曾祢「ああ。わかってる」
たがいに背を向けて去っていく
堀川国広はにこにこしながら和泉守兼定を見つめている
堀川「よかったね、兼さん」
和泉守「ま、一歩前進ってところだな」
和泉守兼定は空を見上げる。そこには天狼星が輝いていた
和泉守「・・・天狼星か」
堀川「あ、そういえば知ってる？兼さん。天狼星って実は二つあるんだって」
和泉守「あん？どういうこった？」
堀川「肉眼では一つに見えるんだけど、よく見ると隣に目には見えないほど暗くて小さな星があるんだって。」
和泉守「へえ、二つで一つの星ね」
堀川「うん」
和泉守「…差向う心は清き水鏡…か」
堀川「？」
和泉守「…いるんだよ、きっと…誰にでも…そういう相手が」
堀川国広はにこにこしながら和泉守兼定を見ている
和泉守「あ？なんだよ」
堀川「ううん、何でも」
和泉守「？よし…行くか、国広」
堀川「はい、兼さん！」
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作者名：ヴォルペ | 作成日時：2023年3月21日 18時
