美しく舞う桜 (ページ24)

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どうかこの首を・・・ページ24

近藤と目が合う長曾祢虎徹

近藤「…何処かで会ったような気がしてならないのだが…」

長曾祢「・・・」

長曽祢は黙って一礼をする

近藤「…さて、頼みがある！」

近藤は座り

近藤「…この首を落としていただきたい」

動揺する刀剣男士たち

堀川「…そんな…」

和泉守「…仕方ねえよ…これが歴史だ」

抜刀する長曾祢虎徹

堀川「…長曾祢さん」

長曾祢「…一つ…お伺いしてもよろしいでしょうか」

近藤「…なにかな？」

長曾祢「…あなたは…何故戦うことをやめてしまわれたのですか」

近藤「…」

長曾祢「あなたなら…あなたの力なら…まだ戦うことができたはずだ」

近藤「…」

長曾祢「…それなのにあなたは」

近藤「…誤解をするなよ」

長曾祢「…？」

近藤「…俺が…俺たち新撰組が戦っていたのは後の世のため‥・そのためならば己の命惜しくもない！」

長曾祢「…」

近藤「…己の命を託すもの…俺にとっては…それがトシだった…それだけのことだ…これが新選組の戦い方だ！」

言葉もない刀剣男士たち

近藤「…俺からも一ついいかな？」

長曾祢「…？」

近藤「…新撰組は‥・のちの世で…どのように？」

驚く刀剣男士たち

近藤「…ふふ、やはりな」

笑みを浮かべる近藤

言葉を振り絞って話す長曾祢虎徹

長曾祢「…月のない闇夜を照らす…一筋の希望の光として…輝いております」

近藤は爽やかな笑みを浮かべ

近藤「やってくれ」

長曽祢虎徹は刀を振り上げ

長曾祢「うおおおおおおおおおおおおおおおおお！」

その瞬間、長曽祢虎徹を殴り飛ばす蜂須賀虎徹

蜂須賀「あなたのことを嫌いな理由がようやくわかった気がします！」

蜂須賀の言葉を聞く長曽祢

蜂須賀「何もかも一人で抱え込もうとする…あなたのそういうところが嫌いなんです！…ずっと一人で抱え込んできたんでしょう…ずっと一人で苦しんできたんでしょう…だったらもう…・見なくたっていいんだ」

長曾祢「‥‥」

長曾祢虎徹が崩れ落ちる。それに寄り添う桜姫

桜姫「抱え込むのはもうやめにいたしませんか？孤独も悲しみも一人で背負わなくてもよいのですよ。」

その言葉を聞いた途端、泣き崩れてしまう長曽祢虎徹

蜂須賀虎徹が刀を振り上げる

蜂須賀「…御免！」

桜姫「(近藤様・・・立派な最期でございました。)」