美しく舞う桜 (ページ9)

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そなたは亡霊じゃページ9

阿津賀志山付近にて

源頼朝の所に副官が駆け込んできた

副官「鎌倉殿！」

源頼朝「戦況は？」

副官「は、泰衡めの軍勢は士気も低く、こちらが優勢。日没までには片付くかと思われます。」

源頼朝「そうか」

喚声が聞こえてくる

源頼朝「何事だ？」

兵士が駆け込んでくる

兵士「頼朝様！！敵の奇襲でございます！」

源頼朝「奇襲？どこにそのような軍勢が…」

弁慶と泰衡、遅れて義経が現れる

源義経「…兄上」

源頼朝「そ、そなたは・・・九郎」

源義経「…久しゅうございますな」

源頼朝「・・なぜじゃ！九郎は泰衡めに殺されたはずでは！」

藤原泰衡「残念でござったな」

源義経「九郎めはこの通り、生きております…」

源頼朝「討て！奴は九郎の亡霊じゃ！」

兵士たちが現れ、義経たちを取り囲む

源義経「…兄上」

義経の表情が苦悶に歪む

源義経「…間違いであれば良いと思っていた…だが…」

義経の刀が怪しく光る

源義経「…貴様はもはや兄ではない！」

源頼朝「討て！」

戦闘が始まり、義経たちが頼朝軍を制す

副官「殿、こちらへ！」

源頼朝「くそっ！」

頼朝が逃げる

源義経「またれぃ！」

後を追う義経と泰衡

武蔵坊弁慶「・・・」

弁慶の薙刀が怪しく光る

武蔵坊弁慶「ぬう！」

薙刀が弁慶を支配しようとする・・・が、跳ね返す弁慶

武蔵坊弁慶「・・諸刃よの…この刀」

弁慶は義経の後を追っていった