美しく舞う桜 (ページ45)

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旅装束ページ45

宴の後

大和守安定が旅装束に着替えている

安定「…みんな…ごめん」

行こうとするが、加州清光が現れる。

清光「・・・ん～安定、どうしたの？その恰好」

安定「・・・清光」

加州清光は大和守安定の様子に気が付き

清光「安定！お前、まさか…」

安定「頼む清光、見逃してくれ」

清光「そんなこと出来るわけないだろう！」

安定「僕はもう決めたんだ！」

大和守安定が行きかける

清光「待てよ！安定！」

刀剣男士たちが現れる。

和泉守「なんだなんだ、なんの騒ぎだ」

堀川「まだ朝じゃないですよー」

清光「安定が…」

桜姫「どうしたのですか？大和守様」

全員の視線が集まる

安定「…僕は…新撰組に入隊する」

驚く刀剣男士たち

長曾祢「どういうことだ？」

安定「これから先、戦場は京都になる」

和泉守「それはそうだろうが…それで何でお前が新選組に？あ？入隊だ？」

安定「もし敵が既に新選組に潜り込んでいたら彼らを守ることはできない。」

驚愕する刀剣男士たち

堀川「…確かに…新撰組には薩摩や長州の間者が紛れ込んでいた例もあります。」

桜姫「歴史修正主義者が新選組にスパイを潜入させる可能性は否定できません…ですが…(やはり、大和守様は・・・沖田様のことを)」

安定「彼らを守る為には彼らの傍にいることが最善の方法だ。」

堀川「それはそうかもしれないけど」

清光「そんなの無理だってば…」

安定「無理かどうかはやってみなければわからない！」

堀川「でも、そんなことしたら歴史が変わってしまうのでは？」

清光「そうだよ、お前が歴史に干渉してしまうことだって…」

安定「そんなヘマはしない！」

長曾祢「‥・危険だ。もし敵が新選組に潜入していたらお前が一人で戦うことになる。」

安定「覚悟の上だ！」

和泉守「折れちまったらどうすんだよ」

安定「僕はそんなに弱くない！」

沈黙が流れる

安定「蜂須賀、隊長はお前だ…お前が決めてくれ」

蜂須賀「…しかし」

安定「頼む！行かせてくれ」

蜂須賀「…」

他の刀剣男士たちは反対の態度を示している