美しく舞う桜 (ページ5)

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岩融、遊びましょうページ5

桜姫が三日月宗近と小狐丸の舞を見ていた頃…今剣と岩融が手合わせを行っていた。

今剣「へへへ、きょうはいわとおしがあそびあいてですね！」

岩融「さあ、胸を貸してやろう！どーんと攻めてこい！」

今剣「そーれっ！」

今剣は軽快な攻撃で岩融をポカリとやり、身を翻す

今剣「ふふ、ぼくはずーっとひとりぼっちでまたせたばつですよ！」

岩融「隙あり！」

今剣は岩融の攻撃をかわし、

今剣「こっちですよ！」

岩融「素早いやつめ。」

今剣「すきあり！」

互いに撃ち合い、心地よい金属音が鳴り響く

岩融「がははは！良い時間を過ごしたな！」

今剣「ふふふ！たのしいおにごっこでした！」

岩融「今剣は流石に素早い。瞬きしている暇もなかったわ。」

今剣「いわとおしがずーっとぼくをまたせるものだから、そのあいだにどんどんつよくなってしまったんですよ！」

岩融「はっはっは、そうか、待たせてすまなかったな」

今剣「い～え。でもこれからは、いーっぱいあそんでもらいますよ！」

岩融「そうだな、どれ・・・」

岩融は屈み込み、今剣を肩車する

今剣「えっへへへ～、うわぁ～。たかいたかい！」

そこに石切丸が現れる

石切丸「祓いたまえ、清め給え」

今剣「いしきりまるさま！」

石切丸「今剣さんに岩融さん。御機嫌いかがかな？」

今剣「いしきりまるさまもいっしょにからだをうごかしませんか？」

石切丸「やめておくよ。とてもふたりにはついていけそうにもないからね」

岩融「石切丸殿、何か用があったのでは？」

石切丸「おお、そうだった。第一部隊の出陣が近いようだよ。君たちも編成されているそうだ。」

岩融「ようやく一緒に出陣できるのか、楽しみだな！」

今剣「はい！」

岩融「して、時は？」

石切丸は真剣な表情になり

石切丸「・・文治五年‥・西暦１１８９年・・場所は阿津賀志山だそうだよ」

出陣先を言うと石切丸は去っていった。

岩融「・・・阿津賀志山か・・・」

今剣が俯く