美しく舞う桜 (ページ30)

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ある日の本丸ページ30

桜姫を助けよう隊が終わってからしばらくたった本丸では…

安定「今日の相手はお前か」

清光「鏡見て素振りしてろって感じになるんじゃない？これ」

加州清光と大和守安定が構える。互いに同じ構えだ。

安定「行くぞ！」

清光「来い！」

互いに同じ打ち込みを繰り返す。一度お互い離れる

清光「やっぱりこうなったなー。」

安定「…この勝負、勝った方が…」

清光「？」

安定「より主に愛される！」

清光「え？ちょ、なにそれ。」

大和守安定が激しく打ち込む。加州清光は真剣な表情になり

清光「だったら・・負けるわけにはいかないね！」

加州清光が同じように激しく打ち込む

安定「おお、殺してやるよ！仔猫ちゃん！」

二人の激しい打ち合い。やはり互いに同じ攻撃を撃ち込む。

清光「やっぱりお互いに、あの人の癖抜けきらないよねー。」

安定「だからこそ、剣技の至らないところを探しやすいんだけどね。」

そこに、長曾祢虎徹がやってくる。

長曾祢「…ふむ、剣術の稽古か。」

清光「あ、長曽祢さん！丁度よかった。」

安定「稽古つけてよ！」

清光「ずるいぞ！俺が先に言おうと思ってたのに。」

安定「僕が先だ！」

清光「い～や俺だ！」

加州清光と大和守安定が長曾祢虎徹を奪い合うように引っ張る

蜂須賀虎徹がいつの間にかやって来てその様子を眺めている。

長曾祢「お前たち、今日は馬当番ではなかったか？」

安定「うわっ。」

清光「そうだった。桜さんに言われてたの忘れてた。」

安定「長曾祢さん、あとで稽古つけてよね。」

清光「俺も！」

長曾祢「ああ、約束しよう」

清光「よーし、今度は馬当番で勝負だ。」

安定「馬当番で勝負って、どうやって？」

清光「実際のところ、馬ってどうよ？」

安定「僕たちの時代だと、もう鎧きて馬乗っての合戦じゃなかったしね。」

等々語りながら去っていく加州清光と大和守安定

長曾祢虎徹は微笑みながら彼らを見送った。