消えた天才コンビ

１５、これから ページ20

自己紹介しあったから、だいたいの人の名前は覚えた。


とはいっても、全員と言われると自信はない。



侑「それにしても、びっくりやな。彩ちゃんと翔陽君が天才コンビやなんて。翔陽君は、何で本気だしてなかったんや？」

日向「ああ、それは彩がバレーをするっていうまでは本気出さないって決めてたんですよ。というよより、よく分かりましたね。俺が本気出さないって。」

侑「当たり前やろ。あんな凄いプレーしとったやつがあんなプレーするわけないんやからな。」

日向「さすがです。」



えっ、翔陽本気だしてなかったの？


それ、私のせいなんだ。

申し訳ないことしちゃったな。



日向「責める必要ないよ。それより、彩！バレー、これからやるよな？」


どこか不安げ。


大丈夫だよ、翔陽。



彩「うん、やるよ。今からじゃ遅いかもだけど、頑張ってやる。」

日向「ほんとか！？やった！！」


嬉しそう。


クスッと笑うと、視線を感じた。



何で、こんなに視線を感じるの？



日向「それは、彩の笑った顔が可愛かったからだろ。」


可愛い？？


その言葉に顔が赤くなる。



彩「何言ってるの！？そもそも、何も言ってないよ！」

日向「彩って、本当に鈍感だよな。顔にも出てるし。」


嘘、顔に出てたの？


それに鈍感って

何回も言われるけど、私って鈍感なの？

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