考えるべきこと。 ページ3
Aside
「…？」
振り返るとそこには
我らが全日本男子バレー主将の姿。
ジャージに着替えて、
目が真っ赤な彼を見て
「あぁ、負けたんだな」ってまた実感。
石「どうしたの、こんなとこで」
「…うん、今行く。ごめんね」
石「監督に頼まれた。Aのサポーター契約、五輪までの約束で今後の事はAが決める。だけど突然伝えたから、きっと落ち込んでるだろうって。」
「…落ち込んでない、って言っても祐希には通じないじゃん、」
石「うーん…そうだね。通じないよ、俺には」
「…忘れてたよ、そんな契約。五輪目指して就任させてもらって、今まで必死だったから…」
石「うん、」
「役に…立てたかな、？」
石「…、」
「…まだ、みんなが表彰台の一番高いところに立ってっ、金メダル貰ったとこっ…見てないからっ…」
石「っ…、」
「まだっ…みんなと頑張りたいよっ、…」
石「…、」
祐希はあたしを優しく抱き寄せた。
いつもふざけて抱きついてくる時とは
全く違うってすぐに分かった。
石「A、？」
「…、」
石「…その契約、捨てちゃう？」
「え、？」
石「Aは…俺たちと頑張りたいって思ってくれてるんでしょ？だったら…書類とか更新とか…もう面倒でしょ？」
「祐希、…」
石「正式にサポーターになればいいんだよ、Aが望むなら！」
「…できるのかな、そんなこと」
石「俺から監督に頼んでみるし、他のみんなもそう思ってるよ？」
「…みんな、？」
石「Aと監督が出て行ってから、俺と藍と有志で話してたんだ。そしたら清水さんからAの事聞いてさ。そこにいた俺たちはみんな残って欲しいって満場一致だったよ？」
「…っ、」
石「それからさ…」
「…？」
石「…マサさんの帰り、俺と一緒に待ってるって約束したじゃん」
「…」
石「まぁ…ちゃんとAに答え出して欲しいし、俺はこれ以上何も言わない！！Aに伝えたいことは伝えたからね！さ、みんな待ってるよ！行こ！」
「あ、あのっ…！！祐希っ、！！」
石「ん？」
「ありがとうっ、！！！」
石「へへっ、！いいって事よ！！！」
祐希が振り向いた時、
自分の肩が少し軽くなった気がした。
しっかり考えて…答え出さなきゃ。
・
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RIO - 小説読ませてもらっています！めっちゃ面白いです!更新待ってます (2021年9月26日 23時) (
レス) @page19 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり。(プロフ) - なゆた(萩谷なな)さん» おおお…！！！実は私もそうなんです！前キャプテンの少し切ないお話も考えてますので、よかったらお楽しみに( ´･ω･`) (2021年8月12日 19時) (レス) id: 9ee0be3c4f (このIDを非表示/違反報告)
なゆた(萩谷なな)(プロフ) - 楽しく読ませていただいています！前キャプテンが好きなのでこの小説のように戻ってきてくれないかなぁと涙が出ました…。夢をありがとうございます^^ (2021年8月11日 13時) (レス) id: 6a46c3fd2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり。(プロフ) - うさん» ありがとうございます！！藍くんこれからたくさん出しますね！ (2021年8月9日 23時) (レス) id: 9ee0be3c4f (このIDを非表示/違反報告)
う - 藍君大好きなので嬉しいです！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: e80e14e0ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさむらい | 作成日時：2021年8月4日 21時
