大好きな彼女に別れを告げられたけど理由を教えてくれないので及川さんは今日もあの手この手で彼女を引き止めようと努力しているようです。【HQ】

別れないから ４０ ページ40

数日後

朝
いつもより早めに学校についてしまった
全然生徒がいない中昇降口から教室へ向かう

手すりを持ちながら階段を上がっていたとき
ある人物に出くわす



及川「…！」

「お、おはようございます」

及川「…おはよう」




ひとつ年下の青城の女の子
実は俺、この子に2度ぐらい告白されている
どれもフッてるんだけどね！




「…及川先輩、A先輩とよりを戻されたんですか？」

及川「なんで？」

「最近、よく一緒にいるので」



Aと約束した一週間は明日で終わる
あのときAが泣いてたのってどういう意味だったんだろう

もうさすがにムリってこと？
こんなに想っててもダメだったってこと？

ここ最近、Aは元気がない
顔色だって悪いしいつもため息ついてるし
岩ちゃんからも「アイツどうした？」って聞かれる始末

目も腫れてるっぽいし
きっと俺のせいだ






俺はAにそんな顔をさせたいわけじゃない

ただ笑っててほしい









及川「じゃあ、俺はこれで」

「待ってください！」



足を止めた









「私じゃ、ダメ…なんですか？」

及川「…」

「好きじゃなくてもいいです！付き合ってる間に好きにさせてみせます！だから…」

及川「…」

「及川先輩、私と付き合ってください…」








Aを泣かせてしまう俺は
もうAを想う資格なんて無いのかもしれない




だから、









・









・









・









・









・









・









・









諦めるから…笑ってよ、A






及川「…時間くれる？」

「…え…？」

及川「ちゃんと、考えるから」

別れないから ４１→←別れないから ３９

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す