大好きな彼女に別れを告げられたけど理由を教えてくれないので及川さんは今日もあの手この手で彼女を引き止めようと努力しているようです。【HQ】

別れないから ３０ ページ30

病院へ行った結果、骨折はそんなに複雑なものじゃなかった
もう少し打ちどころが悪かったらもっと複雑な骨折になってたらしい
不幸中の幸いだった



俺は松葉杖生活、足にはギプスが装着されている
当然部活も参加できない



そして









及川「珍しいね、Aが俺をお昼に誘うなんて」



Aに、お昼ちょっといい？って誘われたのが朝の話
俺たちは中庭のベンチに座っている



『…これ』

及川「あ、牛乳パンだ！くれるの！？」

『うん』

及川「ありがと〜」




Aがくれたのは牛乳パンだった




袋を開けて頬張る









及川「ん〜おいしい！」

『…あの』

及川「ん？」

『足、どうだった…？』





あぁ、気まずくしてたのはそれを聞きたかったからか





及川「大丈夫、骨折だったけどそんなに複雑な骨折じゃないから安心して」

『……そっか』

及川「あ、また自分のせいでとか思ってるでしょ」

『それは、、その…』





Aのダメなところだよ




及川「俺が大丈夫って言ったら大丈夫なの！」

『…』

及川「次同じこと言ったら俺ほんとに怒るからね」

『…わかった』









て、これ絶対わかってないでしょ









『じゃあせめて、私にできることがあったら言ってね。それぐらいはしてあげたいから』

及川「ほんとに？」

『うん』

及川「なんでもいいの？」

『なんで、も…うん』









“なんでも”か









・









よし、それじゃあ









・









・









・









・









・









・









及川「一週間、俺の彼女になって」


『…え？』





もちろん俺は別れたとは思ってないけど
Aは別れた気満々でいるし

だから改めて彼女になってって言ってみた









・









✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄


あれなんか悲しい方向行ってない？ヾ(･ω･`;)ﾉ

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