どうやら よっきゅー が ふまん しているらしいです。 【HQ】

19touch ページ19

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クロの匂いだぁ…
いい匂い


黒尾「なんで来た？」

『クロ研磨に薬頼んでたでしょ？だから持ってきたの』

レジ袋の中から薬を出しクロに見せる
クロは、はぁ…とため息をついた


黒尾「研磨のやつ…」

『クロの家の前までは一緒だったんだよ、家の前ついたらすぐ帰っちゃったけど』

黒尾「なるほどな」



クロはゲホゲホと咳をする
私は背中を摩った



『大丈夫？』

黒尾「あぁ…」


全然大丈夫じゃないように見えるけど…
こういうときってどうしたらいいんだろう


黒尾「A」

『なに？』

黒尾「お前はどこにも行かないよな？」


とても切なそうな顔だった
どこにも…って


『行かないよ』

そう言うとクロは私の頭を撫でてくれた
大きな手で、安心感があった




((ｺﾝｺﾝ



扉を叩く音が聞こえた
クロの代わりに どうぞ と言う



美沙「はいAちゃん、お茶。麦茶でよかった？」

『はい、ありがとうございます』



美沙さんが部屋に入ってきた
隣にいるクロは目を丸くさせている

黒尾「姉貴…なんでいる！？」

美沙「丁度帰省してきたところ、あんたでも熱とか出すんだね〜(笑)」

黒尾「うるせー…ゲホゲホ…」





((〜♪




メールの着信音が鳴る
母からだった



〈大事な話があるから早めに家に帰ってきてね〉



大事な話？
なんだろ

まぁでもとりあえず…



『ごめんクロ、今日は帰るね』


出してもらった麦茶を一気飲みして
美沙さんに ごちそうさまでした
と言ってクロの家を出て行った

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