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「式はいつなの?俺も行く」
そこで新郎に宣戦布告してやろうか。
俺がAと将来的に結婚するんでって。
…なんて、そんなことしたらAを困らせちゃうよね。
「あぁ、それが ─── 」
岩ちゃんが口を開いたとき、部屋の扉が勢いよく開いた。
その音に驚いた俺と岩ちゃんは扉へ目をやった。
扉のところに立っていたのは
『ただいまっ!』
幸せオーラをムンムン放っているAだった。
「えっ、なんでここにAがいるの?」
『んー、式場下見と里帰り?』
聞くところによると結婚式はこっちでするらしい。
なるほど、それなら今ここにAがいるのも理解できる。
『え、てか徹また身長伸びた?』
俺の目の前までやって来たAが俺をマジマジと見つめる。
透き通ってて真っ直ぐな瞳。
真っ直ぐすぎて嫌になる。
早く離婚しちゃえなんて汚れた考えを抱いてる自分が。
気付いたときには岩ちゃんは部屋から出ていっていた。
これは、話をつけろってことか。
『はじめの部屋も相変わらずなんもないし。若いんだからもうちょっとゴチャゴチャしててもいいのにね』
せっかくのチャンス。
俺はAと少し話すことにした。
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作者名:肉じゃが | 作成日時:2018年9月15日 21時