口が滑った yukiside ページ18
山内さん、健太郎さん、恋子が俺の部屋に来た。
恋子はなんとなくおしゃれで、可愛いなぁってふと思ったり。
この5人でいると、話が尽きなくて、ずっと話していられる。
大袈裟でもなく、嘘でもなく、本当にずっと話し続けられそうなのだ。
話は尽きなくて、まだ話をしてた頃。
恋子『なんかTwitterで!私とNEXT4が付き合ってるって噂が出てて!!!本当にびっくりして!!!一応私の方で否定しといたんで大丈夫だと思うんですけど……』
恋子がこんなことを言いだしたのだ。
羨ましい。恋子の彼氏なんて、本当に羨ましい。
逸材だって騒がれて、バレー一筋で、バレーに全部捧げてきて。
そんな中でも、ずっと俺の隣で笑ってくれた恋子。
そんな恋子を、俺だけのものにするのは無理だとは分かっている。
でも、諦めきれないのだ。
祐希「え、良いじゃんそれ。」
言ってしまった。
自分でも本当に驚きだ。
なぜ言ってしまったんだろう。
恋子に、なんとなく鼻で笑われて。
笑ってくれただけ良かったって思った。
マサさん「それ、どういう意味で言ってる?」
口が滑って言ってしまった事実を、どうやって誤魔化そうか。
祐希「意味なんてないよ、ハハ!なんとなく、言って、みただけ! てか!!!もし恋子と付き合ってるって噂がでたら、ファンが減って、少しは楽になるかなって意味だし!!!」
無理矢理誤魔化したこの言葉は、あまりにもわざとらしくて、自分でも最悪だと思う。
恋子『なーんだ。そういうことか〜笑』
恋子は笑ってくれたけど、本当に誤魔化せているかは分からない。
恋子が帰ってから、先輩たちに質問攻めにされたことは、言うまでもない。
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作者名:volleyball0912 x他1人 | 作成日時:2016年11月9日 20時