｡・:＋°あの日の約束｡・:＋° △part1△ (ページ11)

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朝ごはんを食堂で食べたあと、私は早速体育館へと足を運んだ。

他の人なら着替えや準備を済ませるために、一旦部屋に戻るのだけど、私は少しの時間でも練習をしたいのだ。

ｶﾞﾁｬ

ぺこりと体育館に一礼をすると、簡単に準備体操を済ませ、ボールを使い始めた。

私がサーブを打とうとすると、入口から深津さんが入ってきた。

深津さん「お、もう来てたの？早いね！」

恋子『はい、練習好きなんで！』

返事をすると、深津さんは準備体操を始めたので、私もエンドラインからサーブを打ち始めた。

ﾊﾞｺﾝｯ

中学生の頃から苦手とするサーブは、今も変わらずに、ミスやチャンスサーブになることが多い。
それでも、メディアからは「すべてを兼ね備えた天才」なんて呼ばれてしまうから、困っているのだけど。

深津さん「ねぇ、コンビでやってみない？」

深津さんの突然の問いに若干困ったが、素晴らしいセッターの深津さんとコンビで打てる日なんかこれからあるか分からないと思ったので、ＯＫした。

恋子『え、いいんですか！深津さんがいいなら、私はもちろんＯＫですっ！！！』

深津さん「うん、俺もトスの調整したいし！じゃあ、ライトから！」

恋子『はい！』

そして私たちはコンビを合わせてスパイクの練習を始めた。

深津さんが投げたボールを私がカットし、それを深津さんがトスにし、それを打つ。

ﾊﾞﾝｯ

すごい______
違う、遥さんとは、また違ったトスだ。
打ちやすくて、一言望めば、その通りのトスが上がる。こんな逸材がいるような全日本にいていいのかな… なんて、時々くだらないことを考えてしまう。

２０分ほど打つと、他のメンバーも体育館に来たので、私たちは一旦離れ、列へ戻った。

恋子「ありがとうございました！めちゃくちゃいい練習になりました！」

深津さん「いやいや、こちらこそありがと！また時間あったらよろしく！」

正セッターではない人と合わせておくのも、ある意味練習になったのではないか、と思った。