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〉石川side
『 まじで…？笑 』
A「 っだぁぁぁ！！Bじゃん負けたぁぁぁ！！ 」
本気で悔しがる彼女の、さっきのレシーブの形に見覚えがあった俺は、早足で彼女の元へと向かった。
『 ねぇ、A 』
A「 はいはい、負けましたぁ！ 」
『 いやそうじゃなくて 』
A「 ん？なに？ 」
『 もしかして、智大くんと練習したことある？ 』
A「 山本さん？うん、あるよ！
レシーブ教え込んでもらったの。よく分かったね！ 」
心がざわつくのを感じた。
俺の知らないところで、俺じゃない誰かと練習していたという事実に動揺が隠せなかった。
A「 祐希？ 」
不思議そうに覗き込む彼女を胸の中に抱き寄せた俺は、「 ごめん、嫉妬してるわ 」と誤魔化すように笑った。
彼女の存在を知ったのは、春高バレーの予選。
「 あの子すげぇ 」とチームメイトが話している視線の先にいたのが、Aだった。
素早く動き回る彼女を、初めは�� すげぇな �瓩班當未砲燭惜鬼僂靴討い燭世韻世辰拭�
そして俺が度肝を抜かれたのは、後ろに下がった彼女がそのままコートに立ち続けたことだ。
大抵のミドルブロッカーは後ろに下がったらリベロと交代するのが一般的なのに、彼女はリベロと変わらないレシーブ力でコートの中を走り回っていた。
そして、選抜の顔合わせで無意識に彼女を探していた俺は、彼女を見つけた瞬間心が躍ったのを覚えている。
A「 ちょ、祐希っ。どうしたのいきなりっ 」
俺の腕の中でもがく彼女をさらに力強く抱き締めると、彼女はたちまちおとなしくなった。
春高バレーのような輝きがなくなっていた彼女が心配で、合同練習会の合間に俺から声をかけた。
先鋭達が集う選抜チームで、ミドルブロッカーの彼女は比にならないほど小柄だった。
「 自信なくしちゃうな 」と儚く笑う彼女を元気づけたくて、俺は必死に彼女を鼓舞した。
そして、女子チームの親善試合を観にいった俺は、また彼女に度肝を抜かれたんだ。
一段と増したスピードで、相手のブロックが完成する前に相手コートにボールを叩きつける姿。
相手のスパイクコースを瞬時に見分けて、驚愕の滞空力でスパイクを防ぐ姿。
「 もっと速く、もっと長くを突き詰めてみれば？ 」なんて無茶な言葉を体現していたんだ。
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LIL. - ゆりさん» コメントありがとうございます。まとまりのないお話ですが、楽しんでいただけるよう頑張ります！ (10月23日 11時) (
レス) id: 34a88b14c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - めちゃめちゃ続きが気になります！これから更新楽しみにしてます！ (10月10日 12時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIL. | 作成日時：2023年10月10日 0時
