涙と吉野の仮定。 ページ7
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晃一「ちょっ、あほ、
なに泣いとんねん！」
俺、なんか変なこと言ったか？
急にボロボロ泣き始めたA。
涙を拭ってやろうと思っても、何故かその手は空を切る。
『ごっ、ごめんね...』
そう言ってリビングを出て行った。
...えっ、こういう時こそ消えればええんやない、？
なんだか、Aの行動は不思議なところが多い。
可愛らしいな。
等身大の女の子って感じで。
俺もAを追いかけてリビングを出る。
晃一「どしたん。」
二回目に会った時のように、
壁にもたれかかって体育座りをしていた。
『いや、...
久しぶりに、こーちゃんからお父さん担当って聞いたから...
なんか色々思い出しちゃって...』
その言葉を聞いた瞬間、
俺の全身をとてつもない罪悪感が駆け巡った。
こうやって、俺は自分の決断で8号車を泣かせてしまっているのだろうか。
いくら自分の人生とはいえ、人は独りじゃ生きられない。
俺たちは特に、周りの応援が無ければ好きなことを続けられないのだから。
晃一「ごめんな...」
『ううん、
こーちゃんのせいじゃないの。。
私が......どこかでまだ、
認めたくないって思っちゃってるから...』
晃一「A...」
胸がズキズキと痛む。
『私一人じゃ、どうしようもないのにね...笑』
晃一「ごめん...
ごめんな...」
『ううん...
私、ちゃんと応援するから。
迷わないで...
今日はもう......
ほんとにごめんなさい。。』
それだけ言って、
Aは消えていった。
迷わない...
訳ないやろ。
晃一「あぁーもうっ...！」
なんであいつはいつも
俺の頭を一色に染めて消えて行くんだろうか。
Aと出会ってからのこの一週間、
よく考えるようになったことがある。
もし、Aがまだ生きている時に出会えていたら
この結末は変わったんかなって。
もう少し前に出会えていたら、俺はまだ
1号車コーイチでおれたんかなって。
こんな形で8号車に、メンバーに、周りのスタッフたちに迷惑をかけなくても、
それでも自分の目指してた方向に歩めたんかな。
＿＿＿ふと思えば、あいつと出会ってから
ろくにメンバーのことを思い返すこともしていなかった。
そのくらい、俺の中であいつは
“気になる存在 ” になっていた。
晃一「...時すでに遅し、やな...。」
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ゆー(プロフ) - 初めまして！まずは完結お疲れ様でした！コーちゃんの今の姿を作品にしている物語はほとんどないのでとても楽しんで読みました！そして超特急の離ればなれになっても壊れない強い絆を見ることが出来ました！本当にこの作品を書いて下さってありがとうございました！ (2018年8月26日 2時) (
レス) id: 0d8c219145 (このIDを非表示/違反報告)
影片りな(プロフ) - 完結お疲れ様でした。 やっぱり悲系は良いですね 新作楽しみにしてます。 (2018年6月30日 17時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃんまん(プロフ) - すごく感動しました。完結までお疲れさまでした！ありがとうございました。 (2018年6月29日 21時) (レス) id: 419d84e20f (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 泣いちゃいました（；＿；）このお話すごく好きです！！更新楽しみにしてます！！ (2018年6月13日 23時) (レス) id: 6f490492dc (このIDを非表示/違反報告)
影片りな(プロフ) - 更新まってます！ (2018年6月3日 0時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あっしゅ | 作成日時：2018年4月21日 12時
