迫り来る別れ ページ20
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Aside
月日の流れとは恐ろしいもので、
もう四十九日まで約1週間しかない。
佑亮「こーちゃん!
遊びに来たよー!」
晃一「お前ら、ほんまよぉ来るな笑」
太陽「ええやろー?
晃一に会いたなんねん!」
最近、忙しい合間を縫ってメンバーがそれぞれこーちゃんの家に遊びに来てくれるようになった。
特にこのパパっ子二人組はかなりのハイペースで。笑
でもそれは私に安心を与えてくれた。
それぞれのメンバーが超特急としてではなく、こーちゃんとの関わりを持って、それを絶やさないでくれることが嬉しかったんだ。
佑亮「あれ?
今日はAちゃん居ないの?」
晃一「あー、なんか最近あんまりおらんねん。
まぁ、見えへんだけでおるのかも知れんけど。。」
そう、私は見えづらくなって来ている。
先週あたりから見え具合にムラが出て来て、今日はダメな日みたい。
どうやら四十九日で上にいく、というのはあながち間違いではないらしい。
太陽「そうなんかぁ...」
晃一「毎日...怖なんねん。
もう、Aが来ないかもしれへんって。。」
佑亮「いつから一緒だったの?」
晃一「ちょーど俺が弱ってる時に現れて、
まさか幽霊やなんて思わへんからびっくりして頭ん中あいつで全部染まってたんよ。
んで、Aの事知ってからは
しょーもない話したり、時々は真面目な話したり。
...俺にとって、いつのまにか隣におることが当たり前になってたん。
Aの事やし、それがアカンかったんかなぁ...」
そんな事は一切ない。
私だって出来る事なら毎日こーちゃんに顔を見せてあげたいところだ。
ただ、自分じゃコントロール出来ないのが難点で...
太陽「なんか...恋する乙女みたいやな笑」
晃一「何言うとんねん、笑」
佑亮「え、僕いいと思うよ!
こーちゃんとAちゃん、似てるところあると思うし!」
晃一「似てる?
いや、無いわ笑」
うん、私も似てないと思う笑
太陽「いや、似てるて!」
佑亮「だよね!
いっつも周りのこと考えてるところとか、ほんと似てるもん!」
晃一「俺はそんなええ奴とちゃうやろ笑」
そんなことない。
こーちゃんはすごく素敵な人だよ。
太陽「晃一とAちゃんの違いは、周りのことを考えるだけやなくて、自分の幸せを考えられるかどうかやな。」
晃一「...あいつはもう、失うもんなんて無いとか思ってるんとちゃうかなぁ。」
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ゆー(プロフ) - 初めまして!まずは完結お疲れ様でした!コーちゃんの今の姿を作品にしている物語はほとんどないのでとても楽しんで読みました!そして超特急の離ればなれになっても壊れない強い絆を見ることが出来ました!本当にこの作品を書いて下さってありがとうございました! (2018年8月26日 2時) (レス) id: 0d8c219145 (このIDを非表示/違反報告)
影片りな(プロフ) - 完結お疲れ様でした。 やっぱり悲系は良いですね 新作楽しみにしてます。 (2018年6月30日 17時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃんまん(プロフ) - すごく感動しました。完結までお疲れさまでした!ありがとうございました。 (2018年6月29日 21時) (レス) id: 419d84e20f (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 泣いちゃいました(;_;)このお話すごく好きです!!更新楽しみにしてます!! (2018年6月13日 23時) (レス) id: 6f490492dc (このIDを非表示/違反報告)
影片りな(プロフ) - 更新まってます! (2018年6月3日 0時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あっしゅ | 作成日時:2018年4月21日 12時