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Aside
稜雅「それじゃあ...」
晃一「おん、ほんまにありがとう。。」
『ありがとうございました...』
海「また会いたいな。」
そう言って私の頭を撫でようとしてくれたカイ。
でもその手は空を切り、カイは “ そっか ” って困ったように笑った。
『ここに来てくだされば大体居ます...』
って返したら
海「そっか。」
って言って珍しくぎこちなく笑うから
きっと来ないんだろうなぁ、と感じた。
太陽「晃一...」
タカシは今にも泣きそうな顔でこーちゃんの名前を呼んだ。
晃一「そんな一生の別れとちゃうんやから笑
まぁ、また気が向いたら遊びにでも行こや。」
佑亮「僕も連れてって...」
ユースケの声は、今にもかき消されそうな位に小さかった。
晃一「もちろん。」
拓弥「......ちゃんと、やるから。。」
晃一「そうか。
それは...楽しみや。」
タクヤの言葉を聞いて分かった。
みんなは今、吉野晃一との別れを惜しんでるんじゃないんだ。
コーイチとの別れを、7人の超特急との別れを惜しんでいるんだ。
祐基「歌、サボんなよ。」
晃一「おん。
もちろんや。」
太陽「俺らがちゃんと一人前になったら、
晃一のこと、迎えに行くから。」
晃一「何ゆうとんねん笑
お前らはずーっと前から一人前や。
俺の力なんて必要ない位にな。笑」
この空気感に入っていくのは、無粋だと思った。
私みたいな いち8号車には分からない、みんなで築き上げてきた数年間がここにはあるんだ。
その光景を、どんな経緯があろうと目撃できていることが奇跡だった。
拓弥「……。」
晃一「うおっ、……珍しいな。笑」
最後にタクヤがこーちゃんにギュッと抱き着いていた。
きっと、タクヤなりの気持ちの伝え方なんだろう。
普段はクールに見える時もあるけど、ホントは熱い人だと思うし。
海「じゃあ...な。」
晃一「…………っ、」
そしてこーちゃんは、ドアが閉まった瞬間、声を抑えながら静かに涙を流した。
私には何もしてあげられない。
生きていくことの辛さからは、少し前に脱線してしまったから。
しかも、16歳というこーちゃんよりずっと早い段階で。
だから、私にはその辛さが分からないんだ。
静寂に包まれた室内、こーちゃんが嗚咽を堪える声だけがやけに響いていた。
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ゆー(プロフ) - 初めまして！まずは完結お疲れ様でした！コーちゃんの今の姿を作品にしている物語はほとんどないのでとても楽しんで読みました！そして超特急の離ればなれになっても壊れない強い絆を見ることが出来ました！本当にこの作品を書いて下さってありがとうございました！ (2018年8月26日 2時) (
レス) id: 0d8c219145 (このIDを非表示/違反報告)
影片りな(プロフ) - 完結お疲れ様でした。 やっぱり悲系は良いですね 新作楽しみにしてます。 (2018年6月30日 17時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃんまん(プロフ) - すごく感動しました。完結までお疲れさまでした！ありがとうございました。 (2018年6月29日 21時) (レス) id: 419d84e20f (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 泣いちゃいました（；＿；）このお話すごく好きです！！更新楽しみにしてます！！ (2018年6月13日 23時) (レス) id: 6f490492dc (このIDを非表示/違反報告)
影片りな(プロフ) - 更新まってます！ (2018年6月3日 0時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あっしゅ | 作成日時：2018年4月21日 12時
