超特急の姫。 part3

125 リョウガside ページ26

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ユーキ「そのぉー...


ごめんなさいっ！



一緒だったんだけど、俺とタカシが怒らせちゃって...


どこか行っちゃったの...」


ユーキの言葉を聞くと、タクヤの顔つきがみるみる変わった。


うん、予想通り笑笑



タクヤ「なにそれ、


それじゃあAがどこにいるか知らないってこと？」


コーイチ「あ、あぁ、それなら問題ないと思うで。


多分実家や。」


タクヤ「なんでA怒らせたの。」


タクヤのAへの愛情は、

メンバーとして、時々心配になってしまう。



仲間としての一線を超えてしまっている気がしてならない。


タカシ「前の高校の同級生って言っとったんやけど、話してるのがどうも楽しそうに見えてしもて...


俺らより、その子の方がええんちゃうかなって...」


ユーキ「完全に俺らの八つ当たりって言うか...


ただ信じてあげられなかっただけです...。。」



タクヤ「ねぇよ。


俺らは、あいつの光だから。



他の誰かの方が良いなんて、絶対にない。



その光にならなきゃいけない俺らが信じてやらなきゃいけないのに

他の誰かと話してる時の方が楽しそう、なんて言われたらそりゃ傷付くだろ。」


タカシ「ごめん...」


ユーキは俯いたまま動かない。


タクヤは簡潔な言葉が多いけど、その分相手にも伝わりやすい。


ユーキも猛省してるみたい。


コーイチ「ま、まぁまぁ


二人とも反省しとるし、このくらいで許してやってや。


Aには俺が帰るように連絡も入れとくから。」



タクヤ「俺がやる。」


えっ？


タクヤ「俺がAに連絡する。」


コーイチ「あぁ、そうか？

じゃあよろしくなー。」



コーイチの助け舟のおかげで、とりあえずこの場は収まった。


リョウガ「ほら、飯にすっぞ！」


カイ「はーい

...って何にすんの？」


あ...そっか、

Aいないから料理出来る奴いないんだ。苦笑


ユースケ「よし！お湯入れてちょっと待ったら美味しくなるやつにしよう！」


うん、カップラーメンね。笑


まぁ、たまには...ね。



コーイチ「ほれっ、お前らも突っ立っとらんで はよ動け！」


タカシ「おん...」


カイ「ねー、インスタントがひとつもないよー！」


ユースケ「そう言えば、こっち来てから一回も食べてない！」


リョウガ「Aのおかげだねぇ、」



毎日、仕事があろうと学校があろうと

ちゃんと全員のご飯を作ってくれる。



改めて感謝だな。



タクヤ「じゃあ買い出し行くか。」

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