112 リョウガside ページ13
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「...とりあえず、現状で出来るのはこのくらいの処置でしょう。。」
『ありがとうございます。』
ユーキ「でもどうしよう、リハはもう時間的に出来ないよね!?
ってかアユは出れる!?」
『任せて!もちろん出るよ!』
コーイチ「無理すんな。
動いてから決めた方がええやろ。」
タカシ「それに、アユの衣装じゃ動き辛くてしゃーないやろ?
衣装変えるか?」
『ちょ、ちょっと!
みんなー?
私は大丈夫だから。
こんな事でへこたれてらんないし、
私のこと応援してくれてる人の為に頑張りたい。』
それに靴脱いだのは私自身だしね、と付け足して笑うアユ。
出番まであと15分。
リハーサルをするのは難しい。
という事でマイクチェックだけしてあとは裏で軽く振り確認をするだけになった。
コーイチ「ったく...
タクヤはいつになったら帰ってくんねん!」
ユースケ「まずどこ行ったのー?」
カイ「あ、」
タカシ「え?
あ、あっ!」
カイとタカシの目線の先を見ると、向こうからタクヤが歩いてきた。
ユーキ「タクヤー!どこ行ってたの?」
コーイチ「もうそんなんは後や!
確認先するで!」
コーイチの声でみんな各々の準備を始める。
タカシ「まだ雨止まんなぁ...。」
リョウガ「そだなー。
さっきより強くなってる気がする。」
朝から降り続く雨は未だに止むことを知らず、
ステージ袖でライブ開始を待つ俺たちを
これでもか、と濡らしていく。
ユーキ「アユ大丈夫?寒いよね?」
『ううん!大丈夫!
まだまだ負けないよ。』
明らかに強がりだった。
だって唇は青いし頻繁に手を擦り合わせてるし。
カイ「...やっぱりスニーカーとかにした方が良いんじゃない?」
『靴ね、これしか持ってきてないんだって。笑』
アユは結局、さっきのピンヒールに逆戻り。
怪我した足裏が痛んだのか、履いてから立ち上がった時に顔を歪めていた。
タクヤ「どんなちっちゃい事でも良いから
なんかあったらすぐ言えよ。」
『うん、ありがとう。』
その瞬間、Overtureが流れ始めた。
自然とみんな無口になる。
無事に終わりますように...
そう祈りながら、雨の中のステージへ飛び出していった。
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綾香 - そうです (2018年1月29日 8時) (レス) id: c2af87ab71 (このIDを非表示/違反報告)
あっしゅ(プロフ) - 綾香さん» 超Dのカイ タクヤ タカシの動画であってますか? (2018年1月29日 7時) (レス) id: 42ae30bd04 (このIDを非表示/違反報告)
綾香 - でてきました? (2018年1月28日 20時) (レス) id: c2af87ab71 (このIDを非表示/違反報告)
あっしゅ(プロフ) - 綾香さん» ありがとうございます!自分なりに頑張って書いてみます!^ ^ (2018年1月26日 11時) (レス) id: 42ae30bd04 (このIDを非表示/違反報告)
綾香 - YouTubeにあります。ミルク&チョコて調べたら出てきます (2018年1月25日 1時) (レス) id: c2af87ab71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あっしゅ | 作成日時:2017年11月8日 22時