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『始まりの為の終わり、かぁ...。』


家に着いてから、自分の部屋で年末年始ツアーの資料に何度も目を通した。


今日だけじゃない。
もう穴が開くんじゃないかってくらい見た。


でも、それでも足りないと思う。




2時間もライブをやる事自体初めてだし、

私が完璧じゃないと9号車のみんなにいつまでたっても認めてもらえない。



今はその気持ちだけでどんな事にも食らいついていけてる。


だから何度も何度も、
ただひたすらに資料を読み続けた。



なにが大変ってまず用語が難しい。


素人に理解できるのはトロッコとか花道って言葉くらい。


それ以外の言葉は略称とかで呼ぶ言葉も多くて
思い出そうとしても思い出せないくらい。



だからまず、どの言葉が何を指すのかを覚えなきゃ話にならないわけで。



ガチャッ


タクヤ「なんだ、こんなとこにいたのかよ。」


音のした方を向くと、タクヤが部屋に入ってきていた。


『あー、タクヤ。

どうかしたの?』


タクヤ「いや、帰ってからお前のこと見なかったから
またアイツのとこ行ったのかと思って。」


アイツ、とはきっと先生の事だろう。


『ふふ、笑

タクヤ、心配してくれたの?』



タクヤ「いや、そんなんじゃねぇし...」


素直じゃないなぁー、笑


『タクヤ、ありがとう。

でも、もうみんなに何も言わずに会ったりしないから安心して?』


タクヤ「...おう。」


そう言って照れ臭そうに私から目を逸らした
タクヤ。


タクヤは本当に優しい人。



タクヤ「...なんでそんなん読んでるの?」


タクヤは私が持っていたライブの資料を指差した。


『んー?あ、これね、


色々覚えなきゃいけないし、初めてだし

暇さえあれば読んでるよ!笑笑』


タクヤ「...あんまり、無理すんなよ


頑張り過ぎたら、お前じゃなくなる。」


私にはタクヤの言うことが少し分からなかった。


タクヤ「...頑張り過ぎると、周りが見えなくなってく。

周りが見えなくなると俺らがいることも忘れて一人で戦ってる気持ちになる。


それは絶対ダメだ。

俺らはいつだってお前の隣にいるんだから。」



『うん、ありがとう!

でも大丈夫。
苦しくなったらちゃんとみんなのこと頼るから。』


タクヤ「おう。」


『う、わっぷ!』


急に腕を引かれ、気がつくとタクヤの腕の中。


『え?』


タクヤ「...たまには、良いだろ。」


『あ、うん、いいけど...


タクヤこそ何かあったの?』



タクヤ「充電。」

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設定タグ:超特急 , 草川拓弥タクヤ , コーイチタカシ   
作品ジャンル:タレント
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綾香 - そうです (2018年1月29日 8時) (レス) id: c2af87ab71 (このIDを非表示/違反報告)
あっしゅ(プロフ) - 綾香さん» 超Dのカイ タクヤ タカシの動画であってますか? (2018年1月29日 7時) (レス) id: 42ae30bd04 (このIDを非表示/違反報告)
綾香 - でてきました? (2018年1月28日 20時) (レス) id: c2af87ab71 (このIDを非表示/違反報告)
あっしゅ(プロフ) - 綾香さん» ありがとうございます!自分なりに頑張って書いてみます!^ ^ (2018年1月26日 11時) (レス) id: 42ae30bd04 (このIDを非表示/違反報告)
綾香 - YouTubeにあります。ミルク&チョコて調べたら出てきます (2018年1月25日 1時) (レス) id: c2af87ab71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あっしゅ | 作成日時:2017年11月8日 22時

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