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困った。
非常に困った。
シラフのカイならどうして、などと聞かないだろう。
というより
して良いか、ということ自体を聞いてこないだろう。
散々にひどい断り方をしても、
次の日起きたら昨日の記憶がありません、
なんて事があってくれれば良いのだけれど
その確証はない。
覚えてたら嫌われてしまうかもしれない。
それは何としてでも避けたい。
これからも一緒にいる仲間として。
『だって、私たちメンバー同士じゃん...？』
そう思ったらこんな当たり障りのない、
途轍もなく “カッコ悪い” 事しか言えなかった。
カイ「やだ。」
その一言と共に私は言葉を失った。
いや。奪われた。
すぐに離れたものの、私とカイの唇は確かに重なった。
その『すぐに』はやけに長く感じられた。
『っ、ちょっと！カイ！』
カイ「好きだもん。
なのにいつもいつもコーイチとかタカシに取られてる。
俺はしっかりしてるから、しっかりしなきゃいけないから、、」
カイの言っていることは、痛いほど私の身に刺さった。
私もそうだったから。
私も、真面目にやる事が当たり前だと思って真面目にやっただけなのに優等生キャラと勘違いされて、
頼られる事が当たり前になって。
私も私で頼られた時に出来が悪くて失望されない様に、その時の為の蓄えをやけに真剣に蓄えるようになった。
そうするとまた、テストなどの数値に成果が出てしまう。
だから真面目イメージが強くなって頼られる。
今思うとかなりの悪循環だ。
でもその時の私は、その生き方しか知らなかった。
そしていつからか、人に甘えられなくなった。
『......甘えたい？んだよね、多分。
うん、私もそういう時あるよ。』
まだ床ドンしてるカイをぎゅっ、と抱き締めた。
初めの数秒は肩に力が入っていたものの、
少し経つとすっ、とカイの力が抜けた感覚が
私にまで伝わって来た。
きっと、大人になったら甘えたい、なんて簡単に言えないんだろうな。
カイ「ねぇ、A？」
私の腕の中でもぞもぞと動き、私に話しかけるカイ。
『ん？』
カイ「もう一回、してい？」
『...いやいや、笑
ダメだってば笑笑』
カイ「したいー。」
『だーめ、朝になって気まずくなるかもだから。」
カイ「俺、Aのこと好きなんだよ...？
さっきのだって後悔してない。」
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あっしゅ(プロフ) - MIKA24327755さん» ありがとうございます(*´∇｀*) (2018年2月19日 14時) (
レス) id: 42ae30bd04 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA24327755(プロフ) - ありがとうございます！応援します！ (2018年2月19日 13時) (レス) id: febd0eb0fd (このIDを非表示/違反報告)
あっしゅ(プロフ) - MIKA24327755さん» 3の方から徐々に進んでいるとは思うのですが...作者はお話のつもりで作っているので、最終的な所はお話を読んで知って頂きたいと思っています。 (2018年2月11日 8時) (レス) id: 42ae30bd04 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA24327755(プロフ) - mainの拓哉とはどうなっていくんですか??? (2018年2月10日 22時) (レス) id: febd0eb0fd (このIDを非表示/違反報告)
あっしゅ(プロフ) - ムラサキさん» すみません...！ありがとうございますm(_ _)m (2017年12月6日 22時) (レス) id: 42ae30bd04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あっしゅ | 作成日時：2017年9月4日 7時
