超特急の姫。 part2

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あの後中島さんは、

何かあったら連絡して、と言って
連絡先を自分の財布に入っていたレシートを取り出して電話番号を書いてから帰って行った。


だが、なによりも問題なのは...


カイ「zzZ...」


そう。いつのまにか熟睡中のこの人。


とりあえず何をするにも起こさないと始まらないよね。


『カイー、起きてー』

カイ「zzZ...」


起こしながら

...こうなったらもう奥の手使うか、、？


とも考えたものの


いやいや！そんなの起きたとしても絶対不機嫌だし何よりカイが可哀想！


という自分の良心が勝り、結局奥の手はひっこめました。



うん、奥の手...

8号車さん、もとい、(このお話の中では)9号車さんなら誰でも分かる奥の手。

しかも(必要ないであろう)特別ヒントをあげると、
カイにしか効かないと思われる奥の手。


もう分かったよね。
私は皆まで言わんよ。笑笑


てな訳で永遠と声をかけながら軽く肩を叩いてカイが起きることに期待する。


『カイー、おーきーてー！』


もう何回目かも忘れた。


カイ「...んぅ...」

『あ！起きた！

カイ！カイカイ！寝ないで！』


カイ「うん...。。」


意識はまだはっきりしてないだろうけど、確かに目が開いた。


『カイ、ベッドで寝たら風邪引くから、自分の部屋行こ？』


カイ「んー。。」


『え、ちょっ、カイ！？』


起きると思ったら、私に向かってソファから転げ落ちて来た。

落ちて来たけど床ドン、とかそう言うロマンチックな展開にはならず...

ただただ私の上にカイが乗っかってるだけ。


お、重い...


いくら細めであっても、それなりに背丈も筋肉もある男の人が乗っかってくれば、そりゃあ重い。


息苦しいくらい重い。


『かっ、カイ...


苦しい...よ、、』

カイ「ごめんー、、」


そう言ってからすぐ、身体が軽くなった。



カイの肩があって横向きにならざるを得なかった顔を元に戻すと、

ぶつかりそうなくらい近くにカイの顔があった。


これこそ、床ドンである。




カイ「A、、」


さっきとは比べ物にならないくらい、呂律がしっかりしてる。


カイ「キス、出来そうだね。」


『なに、言ってるの、、』


カイ「俺、好きだよ。


Aのこと。」


カイの言ってることがわからない。。





『わ、私もカイのこと好きだよ、？』


カイ「ほんとに！？


じゃあしてもいい？キ『いやいや、ダメだよ！』


カイ「どうして？」


『どうして、って...』

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