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撮影所についてスタッフさんの案内で中に入る。
『おはようございます!』
「おはよー!
この間ぶりね!元気だった?」
そういって声をかけてくれたのは、
先日超特急のアユとしてデビューした翌日にお世話になった雑誌編集者の方だった。
『先日はありがとうございました!
今日もよろしくお願いします!』
「もちろんよ!
あなたのポテンシャルにはとっても期待してるんだから!」
そう言いながら私の手をブンブン振る。
『あ、ありがとうございます!』
「今日は他のメンバーいないし心細いかもしれないけど、頑張ってね!」
『はい!大丈夫です。』
「じゃあもう控え室にスタイリストさんもメイクさんもいるから衣装着替えちゃって!」
『分かりました!』
他のスタッフさんに案内してもらって控え室に向かう。
今回の撮影のテーマは...兄妹?
え、お兄さん?
誰だろ...?
「んー!
アユちゃんとっても可愛いわよ!」
メイクさんに褒められちゃった///
『ありがとうございますっ』
「頑張ってね!
いってらっしゃい!」
『はい!』
セットに向かうと一人の男の人の姿があった。
『はじめまして、超特急のアユです
よろしくお願いします!』
「あ!はじめまして!」
振り返ったその人は、今話題の若手実力派俳優と称される人だった。
え!!
こんな人と一緒にお仕事できるなんて...!
「お!アユちゃんも良い感じね!
それじゃあ始めましょう!」
撮影が始まってから疑問が1つ。
兄妹ってこんなに近付くもの...⁉
最初は普通の距離感だったけど、シャッター音が重なっていくと徐々に距離が縮まっている。
心の中でこの距離感を拒否しつつあるあたり、
あの人との記憶は忘れられないんだな、と実感した。
メンバー以外とあまり近付く機会が無かったからか、
トラウマになっていることにさえ気付けなかった。。
でも、それでもなんとか仕事だ、と割り切って迫り来る距離感に耐えた。
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あっしゅ(プロフ) - MIKA24327755さん» ありがとうございます(*´∇`*) (2018年2月19日 14時) (レス) id: 42ae30bd04 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA24327755(プロフ) - ありがとうございます!応援します! (2018年2月19日 13時) (レス) id: febd0eb0fd (このIDを非表示/違反報告)
あっしゅ(プロフ) - MIKA24327755さん» 3の方から徐々に進んでいるとは思うのですが...作者はお話のつもりで作っているので、最終的な所はお話を読んで知って頂きたいと思っています。 (2018年2月11日 8時) (レス) id: 42ae30bd04 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA24327755(プロフ) - mainの拓哉とはどうなっていくんですか??? (2018年2月10日 22時) (レス) id: febd0eb0fd (このIDを非表示/違反報告)
あっしゅ(プロフ) - ムラサキさん» すみません...!ありがとうございますm(_ _)m (2017年12月6日 22時) (レス) id: 42ae30bd04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あっしゅ | 作成日時:2017年9月4日 7時