超特急の姫。 part2

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『昨日は、本当にご迷惑をおかけしました...！』


「いいって言ったろ？

先生が来たのはお前のせいじゃない。


気にするな。」


翌日、昨日の一件のことはやはり私も謝罪すべきだと思って事務所に向かった。


『...もし、今日あの人が来たら、

それは多分、謝罪しに来たんだと思います。


だから、出来れば聞いてあげてほしいんです。

あの人も冷静になって反省してるみたいなので...』


こんな事言っちゃいけないとは思うけど、私が言わないと門前払いされそうだから。


「あぁ、分かったよ。

...お前も優しすぎる奴だな。笑」



事情があるのだろう、と察してくれているのか


そもそも興味がないのかは分からなかったけど



どうして先生が押しかけてきたのか。

その理由は聞いてこなかった。


ただ

「今日も頑張れよ。」


と言うだけだった。





社長室を出てから、久しぶりのトーク画面を開いた。


Aこんにちは。 昨日の話だけど、やっぱり私は超特急を裏切ることは出来ません。
みんなは私が辛い時に手を差し伸べてくれた。過去に囚われていた私を救ってくれた。そんなみんなの想いに応える事が、私にできるみんなへの恩返しだと思うから。
私は新しい道に進みたい。いつまでも貴方との過去に、貴方に振り回されたくない。だから、私とのことは全部忘れてください。私も忘れます。
さようなら。



これが正解だと、今は思う。


私のことを一生懸命に考えてくれるみんなに対して、私もみんなのことを一生懸命に考えたい。




よし、行こう。

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