第4話:「綺麗な声、ですね」 ページ4
あれから数日。
風邪もすっかり完治していて、バイトの日になった。
私のバイト先はカフェ兼バー。
昼間はカフェで、夜になるとバーになる優れもの。
大学生だけれど、未成年の私は仕事ができる時間に制限があるけれど、昼間はカフェでウェイトレスとして、夜はバーの歌姫として働かせてもらっている。
「うわああああっ!!!!Aちゃんだああああおはよおおおおお!!!!」
バイト先に入るなり抱きついてきたのは、私と同じ歌姫の夢樹。
私の今日のバイトの入りは17:00なので、私の今日の仕事は歌姫。
『夢樹、声だし手伝ってくれる???』
「もっちろん!!」
夢樹の声は高めで、音域も広めなので私とデュオする時はソプラノパート。
私の声はどちらかといえばハスキーなほうなので夢樹とデュオする時はアルトパートを歌う。
そのことから、夢樹は【soprano】私は【alto】と言う名前で活動させてもらっている。
『〜♪』
「〜♪」
夢樹と声出しをしていると、1人の男性が近づいてきた。
「…あれ。A…さん???」
「あっれー。じーふーじゃん。どしたの???」
「正直夢樹さんに用はないです」
『…フジ、さん???』
夢樹が私を挟んで会話しているあたり、私の後ろにいるのだろう。
「あ!やっぱり!Aさんだよね!」
挨拶しなきゃ、と思って後ろを振り返ると。
「改めまして、はじめまして。フジです」
サングラスとマスクのお兄さん…
『お、音咲 A、です』
「音咲さん…綺麗な声、ですね」
ほら。また。
胸が高鳴った。
ーーーーーーーーーーーー
うわあああああ!?
えええええ!?
まだ2話しか聞かないのに、総合順位190位!?
ありがとうございます!!
第5話:「お前が働いてるところが一番良く見えるところが良い」→←第3話:「そばにいてやるよ」
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ゆうぴょん(`∀´) - おもしろいですね!! 毎日、更新楽しみにしてます! 頑張ってください!! (2015年8月23日 1時) (レス) id: b3c2641d8e (このIDを非表示/違反報告)
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