かくしごと ③ ーKEIー (ページ10)

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細かい波の揺れと、はしゃぎまくったせいで体はグダグダ

砂浜にあがった瞬間に崩れ落ちるA

「疲れた…運動不足がもろに出てる…」

『アハハ、普段は使わないとこ使うもんな

　良い時間だし、お昼でも食べてゆっくりしようよ』

ずらーっと立ち並ぶたくさんの海の家

焼きそばなどの定番ものから、おしゃれなジェラートなど幅広く、
　どれも美味しそうで悩む

『焼きそばいいな…、でも暑いしかき氷とかでもいいな…』

「慧さんって優柔不断なとこあるよね」

『ばれた？まぁ、欲張りってことだよね笑』

「じゃあ私がかき氷買うから慧さん焼きそば買ってよ
　半分こしよ？」

そうか、半分こすれば両方食べれるのか

自分の欲の強さに呆れてしまうほどだ……笑

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レジャーシートに足を乗っけた瞬間
暑すぎて即サンダルを履く

『あっち、足焼けるかと思った！』

「日陰に敷いとけばよかったね。パラソル借りてこようか？」

『まぁ、こんな体験できるのも今だけだし、耐えよう』

念のためAに帽子をかぶせ、タオルを掛けてあげる

倒れたら嫌だし、それに水着姿あんまり見られたくないし…//

二人で食べるからといって奮発して買った特大サイズのかき氷

大きなマンゴーが散りばめられていてシロップもたっぷり

レジャーシートでごたごたしてる間に溶け始めていた

「慧さん！早く食べなきゃっ！！」

『やべ、急げ急げ』

二人で食べるふりして、Aの反応を見る

頬に手を当て、足をバタバタさせながらこちらを見てくる

「慧さん早く食べてよ、やばい！！」

スプーンを口に入れた瞬間、
口全体に広がるマンゴーの味

シロップもたっぷりだから甘くて美味しい

『うめぇ～！！！暑いから尚更美味しいね』

あんなに大盛りだったかき氷が、

数分後ぐらいにはもう綺麗にからっぽ

暑い日差しの中でずーっと過ごしてたから体が冷たいものを望んでたみたい

　口数も少なく、二人とも食べることだけに集中していた

その後焼きそばも秒で食べ終わり、

お腹一杯でねむねむタイムがやってきた