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ｓｅｃｒｅｔ１１６ ページ18
二日目の文化祭も順調に進んでいた
クラスの出し物のチュロスもすぐに売り切れたらしく、
生徒たちも目立った行動なく、ちゃんとできたみたいで安心
すべての仕事が終わったので
最後の方にクラスに顔を出し行くと、
数人の女子たちがニヤニヤしながらこちらにやってきた
生徒「実は伊野ちゃん先生の衣装も用意したんです！」
女子生徒の手には何やら怪しい黒い衣装が…
いつ行けるとか何も言わなかったのに俺の分まで用意してくれたなんて…
生徒「伊野ちゃん！やるからにはメイクしよ」
手を引かれ、裏に連れていかれると、
鏡も見れずに、髪やら顔やらをいじられる
衣装はヴァンパイアみたいだ
ちゃんと付ける牙も用意されててすごいリアル
生徒「完成！！
待って、男子ごめんなんだけど。伊野ちゃんのクオリティの方が高くなっちゃった」
鏡も見ずに、生徒たちの褒め言葉だけを聞いて
表に出されてしまった
俺、こいつらの担任だよな…
扱い雑すぎねーか…ってよぎったけど、お客さんに前に立った以上接客を頑張った
生徒「伊野ちゃん！お客さん騒いでるよ」
『ん？何に？』
生徒「かっこいい高校生がいるって」
『え、高校生に見られてるってこと！？
頑張るしかないっしょ』
若く見られてわかりやすく気分が上がった俺は、
生徒以上に張り切って接客をしていたらしい……
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作者名：なっつん | 作成日時：2020年1月2日 17時
