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ある寒い雪の日、母さんがコーシを連れて帰っている時、

何処かで赤ん坊の声がしたらしい。


鳴き声を頼りに見つけたゆりかごには、私と手紙が入っていたらしい。



「11歳の誕生日に渡してほしいって」



古びた手紙を受け取って、封筒を開く。


_______________
マヤ、11歳になったのね。おめでとう。

この手紙を読んでいるという事は、魔法学校への入学の準備中かしら。

色々と、貴方には申し訳ないことをしたわ。

不甲斐ない母を許して。


1つ、母からのお願いを聞いて。

…”魔法を学びなさい”。

魔法を学んで、強くなって、生きていきなさい。


”ギルティ・グラッジ”を倒して。
_______________


「”ギルティ・グラッジ”について調べたけど、何も情報が無くてな…
何者かは分からないが、恐らく魔法学校に秘密が隠されているのだろう」

「だから、俺が入学しようと思って、試験を受けたんだ」

「…何で、コーシが……危険かもしれないのに?」

「マヤ、貴方にはとても強力な呪いがかかってるの。恐らくギルティの呪いね。
魔法界ではギルティの呪いのかかっている人間には莫大な懸賞金が懸けられているのよ?
ギャングが血眼になって…貴方を探している。そんな危険な場所に、送り出せないわ」



「コーシもその魔法学校に入学するんでしょ?なら大丈夫だよ!」


私が笑うと、父さんも母さんも少し緊張が解けたような顔をした。


私は2人にバレないように、震える冷たい手を背中に隠した。

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作者名:レヴィオサー | 作成日時:2023年11月19日 4時

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