なんか違うけど、 ページ32
〜咲山side〜
A「ただいまーっ★」
やけに上機嫌なAは部屋に帰ってきた。時刻は18時。
咲山「よぉ、ご機嫌じゃん」
なんかあったの、と聞いてやればあっけらかんとした顔で、何もないがな、と言われた。なんなんだ。
咲山「疲れてんの?」
A「いや…よくわかんねんだよ」
咲山「何が?」
A「“好き”ってなんなんだ?」
また考えてもキリがないことを…。
そんなの論理的な答えなどないのに。
咲山「お前が成神に向けてるような感情じゃねぇの」
A「そんなのなら、たくさんある。咲山だって佐久間だって源田だって辺見だって好きだもん」
よくそんなこと普通に言えるな。
でも、ずっと前からこいつはこうだった。
俺はそんなこいつが好きだ。
咲山「じゃあ、成神のことは、愛してるんじゃないの」
A「みんな愛してる。そりゃ近くにいたときは成神が一番だった。でも、遠く離れてからは全然そんな感情湧かないんだ。電話声聞いても、過去の人と話しているような感覚っていうか」
咲山「…なんでまた」
A「それがわからないから言ってるんだろ」
本当に難しい人間だ。
でも、こういうのってありがちなんじゃないのだろうか。
A「依存してんなら、きっと成神のところまで俺は行ってると思うんだ」
まぁ、確かに…、そうだよな。
A「ってことは、俺っ……」
ふと顔をあげると、Aの顔が綺麗なくらい歪む。
A「成神に依存しきれなかったのかな…結局、俺っ…」
お前らに依存しちゃったのかなあ、途切れながら紡がれた言葉は確かに俺の耳に届く。
A「本当、悪いことしたよな…お前らに依存すんの怖くて、成神がっ、“俺は傷ついてもいいから俺に依存しちゃって、彼女になって”なんて、言って…あいつの気持ち、踏みにじっちゃったのかなぁ…」
やばい、なんかもらい泣きしそう。
咲山「お前ら、相思相愛で付き合ったんじゃないのかよ?」
だって、付き合うってことはそうじゃないのか?
A「…最初、別に好きじゃなかったのに、なんかっ…成神いなきゃダメんなっちゃって…なの、に、成神いなくなったのに俺…別にダメになってなくてっ…」
結局なんなんだろう、ぽそりと落っこちた言葉を見送り、俺はAを抱きしめた。
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革ベルト
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あみ(プロフ) - あの、少し改行をした方が読みやすいかなぁと思います!お話はとても面白いので、間を開けると見やすくていくらか良くなると思いました。上から目線と思うかもしれませんが、意見としてどうか受け取ってください。 (2015年7月23日 7時) (
レス) id: 3bc9136189 (このIDを非表示/違反報告)
麓臣 - わぁい更新されてる〜(´∇｀) 私ずっと応援してます！頑張ってください！ (2012年1月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 6218a832e3 (このIDを非表示/違反報告)
源田なお - めちゃ面白いです！頑張ってください！ (2011年8月1日 15時) (レス) id: c9835c029d (このIDを非表示/違反報告)
沙也 - こんばんわ!! 超面白いです!!この小説!! 更新頑張って下さい☆ (2011年7月31日 19時) (レス) id: a35b379b4a (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - すいません<(_ _)> さっきの感想続きのまんま投稿しちゃいました！！ 改めまして続きが楽しみです！ 友希いいですか？ (2011年7月27日 20時) (レス) id: 9d83b1d44d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずぼぼ | 作者ホームページ：http://id52.fm-p.jp/389/allwars/
作成日時：2011年4月1日 0時
