やる気がない？【男主】 (ページ5)

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こんなに高く飛んだのはいつぶりだろう。

俺はふわっと上がったオープントスを

ツキシマケイの上から打ち込んだ。

ああ、俺バレーボールしてるな

だなんて思ってしまうほどに

俺は興奮していた。

「すげええええ」

ヒナタショウヨウはぴょんぴょん跳ねまわり

「俺も！」

と人格が変わったかのように言った。

確かにこいつはさっきから

ボールに対しての反応がいい。

なかなかジャンプ力もあるみたいだし…

しかし、カゲヤマトビオとヒナタショウヨウは

何本やっても速攻は合わなかった。

即席だし仕方ないか…

それにしても、カゲヤマトビオのトスは

スパイカーを信用していない、というか

俺のトスさえ打てたら決まる

というように無茶なトスばかりをあげている印象だった。

｢もっとお互い合わせていけばいいのに…な？｣

俺が二人にそういうと

｢こいつのトスが早すぎんだよ！！！｣

｢こいつが下手くそなんだよ！！！｣

と言い張りあった。

キャプテンが俺達を追い出した理由がよくわかった。

どうすべきか、考えている時に

どうやら先輩があいつらにアドバイスをしているようだった。

俺は飛んできたサーブの正面にしっかりと入り

影山の頭上に持っていった。

｢オープンー。｣

俺がそういった時には

ヒナタショウヨウはボールを打ち切っていた。

｢…なんじゃありゃ…｣