White berry**9 (ページ16)

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告白ページ16

如月 side

錦戸(それは？)

ここで言ってしまっていいんやろうか。

でも、もし…亮ちゃんとの関係が壊れてしまったら？
仕事に支障が出たら？

そんな事考えると口が裂けても「好き」なんて言葉言えなかった。

如月(やっぱ何もない。もう寝よ、明日早いし)

錦戸(ちょ！いま何か言いかけたやん)

如月(…亮ちゃんベッド使っていいよ、私ソファで寝るから。じゃおやすみ…)

錦戸(A！Aってば！！)

亮ちゃんの話を遮って早く寝るように催促した。
このままだと泣いてしまう自分が居たから。
このままだと……「好き」ってバレてしまうから。

錦戸(A！)

ﾄﾞﾝｯ

如月(亮ｯ…ちゃん…)

後ろから肩を掴まれそのまま乱暴にソファに倒された。

亮ちゃんは私の身動きが取れないように馬乗りになり腕をしっかり掴み上からウサギみたいな目で見下ろしていた。

如月(し、て…離して…)

錦戸(さっき何て言いかけたん？)

如月(だから…何もないって)

錦戸(うそや。じゃぁ、何でA泣いてんの？)

如月(え？うそ…)ｸﾞｽｯ

亮ちゃんに言われて気づいた。私、泣いてるんや。
泣いちゃダメじゃんバレるじゃん…。

錦戸(泣いてる理由は？)

如月(す……やか…ら)ﾎﾞｿｯ

錦戸(へ？なんて？)

如月(亮ちゃん)

錦戸(ん？)

如月(亮ちゃんが好き……………やから……)

言ってしまった。ずっと隠してた気持ちを。