ガラス ページ2
如月 side
目を開けると、私たちの周りにガラスが散乱していて、ドローンが一機壊れていた。
如月(うっ、う、う、っしょーちゃんｯ!!しょーちゃん!!!!)ｸﾞｽｯ
この一瞬の出来事で何が起こったのか分からなかった。
ただただ頭の中が真っ白になり、恐怖が私を襲う。
その上、声と体の震えが止まらなかった。
そんな中、目の前で体を埋めて倒れているしょーちゃんに懸命に呼びかける。
如月(しょーちゃん!!ヤダ!!死なないで、しょーちゃん!!泣)
安田(…ったぁ、、A…大丈夫…？)
如月(しょーちゃん良かった生きてたぁ(´；ω；｀))
安田(うはっ……こんなんで死なんわ笑)
如月(動かないでね！いま救急車呼ぶから待っててね)ｸﾞｽｯ
訳が分からなかった。
パニックの中、震える手を無理やり押さえ込んで
救急車のダイヤルを押す。
如月(……はｱﾊｱ…ｯ……んんｯは…)ｶﾞｸｶﾞｸ
ヤバい…
手が震え過ぎて番号がまともに押せない。
呼吸も荒くなってきた。
うそやろ…なんでこんな時に過呼吸が……
目の前のしょうちゃんを助けやなあかんのに…
はやく…動いて…
お願い
ギュｯ
如月(し、しょ、ちゃ……)
震える手を血だらけのしょーちゃんが握った。
安田(A…ゆっくりで…ｯ大丈夫やから…な？)
私を庇ったしょーちゃんは、大きな破片が体に刺さり出血しているのに…
なんで、私は無力なんやろ…………
しょーちゃんに言われた通り乱れた呼吸を整わせながらゆっくりボタンを押す。
ぷるるるるﾙﾙｯ…プルルルルｯ
(はい。
こちら119番消防隊です。
火事ですか、救急ですか？)
如月(た、たｯ…助けて…ｯﾊｱ……くだ、さい)
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作者名：枝豆 | 作成日時：2021年4月12日 22時
