お泊り会 和乃佳さんリク 七部刺客 ページ46
とあるホテルの、大部屋にて。
大統領に召集された我々刺客(の一部)はここで一夜を明かす…のだが。
「は!?Aは部屋違うのかよ!」
「うん。女性には別の部屋を用意してくれてたみたいで…」
マジかよ〜!と頭を抱えるマジェントに困り笑いを浮かべた。
それを見たリンゴォやアクセル・ROたちは「そりゃそうだろ」と肩をすくめている。
今回召集された中で女性は私だけ。つまり一人部屋で寝ることに。それは流石に寂しい。
「あの、皆さえよければ少しここでお話していってもいいかな?」
彼らは顔を一瞬だけ見合わせて、すぐに首を縦に振ってくれた。よかった…。
それからは皆で寝そべってたくさんの話をした。
明日の予定、他愛もない世間話、安っぽい恋の話まで。
皆いい歳の男性なのに私の話によく相槌をうってくれる。なんだかんだで優しい人たちだ。
ディ・ス・コは私の隣に寝そべって私の頬をつついたり、口にチョコレートを突っ込んできたり、かまうのをやめない。しかも終始無言。
フェルディナンド博士は私の髪をツヤツヤになるまで綺麗に梳いてくれた。女性のように繊細で美しい彼は私の無造作な髪が許せなかったようだ。
ウェカピポやリンゴォは特によく話を聞いてくれる。この中では年長者だから、悩みの相談にも適確なアドバイスをくれる。
反面、マジェントは騒がしかった。でもやはりこういうおしゃべりの時間は彼のように話題がポンポン出てくる人がいてくれると嬉しい。途中うるさすぎてウェカピポに殴られてたけど。
アクセル・ROは夜更かしが得意ではないのか、ウトウトとしていた。でも大丈夫かと聞けば必ず大丈夫だ、と答えるから彼もきっと起きていたいのだろう。
こうして「少し」と言ったのにどんどん話は盛り上がって夜は更けていった。昔女友達の家でやった“お泊り会”みたいだ。今のお相手は皆屈強な男性だけど、楽しさは一緒。
やがて私もだんだん瞼が重くなってきた。自分の部屋へいかないといけないのに身体が重い。
そしたら「眠いなら寝たほうが良い。部屋まで運んであげるから」とリンゴォが私を横抱きにして立ち上がってくれた。
もうほとんど目も開かなかったけど、彼らは皆私におやすみのキスをしてくれた。
ツヤツヤの柔らかい唇はきっとフェルディナンド博士、あとはよくわからなかったが、チクリとしたのはディ・ス・コの髭かな。
皆に少女のように可愛がってもらえて、ふわふわとした幸せを感じながら私は眠りに落ちた。
体は言葉よりも早く 俺様(ミミズ)さんリク ブラックモア 激甘→←フラグが立つまで ハオミンさんリク テレンス・T・ダービー(激甘?)
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ウィルゴ・パルテノス - リクでダービー兄弟と一緒に日本の駄菓子を食べてみたをお願いします (2022年8月16日 7時) (レス) id: b628f3ea92 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - 15さん» コメントありがとうございます。浮上もできない半端な者ですがもう少しだけ頑張るつもりです。 (2020年9月18日 16時) (レス) id: eaa08fab16 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - みかんじゅうすさん» 更新はするつもりです。ですが、度重なる体調不良と将来の進路に関する活動を含む学生生活が忙しくてなかなか趣味としてPCに向かえない日々が続いております。決して投げ出したわけではございません。誠に申し訳ございません。もうしばしお待ちください。 (2020年9月18日 16時) (レス) id: eaa08fab16 (このIDを非表示/違反報告)
みかんじゅうす - もう更新されないんですか? (2020年9月16日 23時) (レス) id: 33585c80db (このIDを非表示/違反報告)
15 - 神よ! (2020年8月15日 22時) (レス) id: 33585c80db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒヨコダイル | 作成日時:2018年9月17日 21時