彼女が堕ちるまで コロラチュラさんリク 吉良吉影&カーズ ページ33
誰もいない薄暗い部屋。
前からカーズさん、後ろから吉良さんに隙間なく密着された私は膝立ちのまま固まっていた。
吉良さんの腰が私の腰に擦れるのを感じ、私は反射的に目の前のカーズさんの胸に縋りついた。
「おい、やめないか変態」
「お前がその手を離せば全て解決することだろう。さぁA、こっちを向いて……」
カーズさんの不機嫌な声に吉良さんは刺々しく返し、逆に私には高揚を隠しきれないような甘ったるい声で囁いた。
身体をひっくり返され、私は尻餅をつきながら吉良さんの方へ向き直る。
両手を包み込むように握られた後、爪先に軽くキスされた。
「あ、き、吉良さん…」
「大丈夫。力を抜いて…」
何が大丈夫なものか。私の怯えも他所に、彼は私の手のあらゆる部分に口付けを落とす。
爪、指の間、掌、骨、手の甲…。
丁寧なキスとは裏腹にギラギラした瞳が怖くて目を逸らした。
「A。そいつより私を見たらどうだ」
耳元でカーズさんの艶っぽい声が響き、後ろから抱きすくめられる。
でも強く抱かれていたのは一瞬で、だんだん彼の手も私の身体を這いだした。
肋骨を押されたり、腿を優しく撫でたり、首筋をなぞられたり…。
くすぐったさと恥ずかしさが混ざって私は首を横に振る。
「いやッ、カーズさんくすぐった…ひッ!?」
カーズさんの手をどかそうとして腕に力を入れただけなのに。
私の手を愛でていた吉良さんは気に入らなかったようで、私の手を引き寄せると中指に噛み付いた。
「A、抵抗はおすすめしないよ。いけない子にはおしおきしなくちゃあいけなくなる……」
そういいながらも、彼は楽しげに親指の付け根にしゃぶりつく。
鳥肌がたつが、また手を引っ込めようとしようものなら今度は噛むだけでは済まないだろう。
「私はなにも、手だけじゃあなくその心まで欲しいんだ。なぁ、いいだろう……?」
熱っぽい瞳が確実に心をこじ開けにきている。
でも後ろから耳に吹きかけられた息がそれを許さなかった。
「A……お前にふさわしいのはこのカーズだろう?ん?」
耳元で囁かれてそのまま甘く耳を噛まれる。
顎を掴んで固定され、私はカーズさんからも逃れられない。
もう片方の手は相変わらず脚を這い、堕ちろと誘う。
「い、嫌ぁ…」
口からやっと出た抵抗の言葉も大した効果はない。
むしろそれを聞いた二人の行為はエスカレートしていく。
私が二人から開放されるのは、もっとずっと後の話…。
どこが好き? 腐れホットドッグ(山葵増量中)さんリク ラバーソール 甘々→←甘ったるい宝石 桜紅さんリク メローネの甘
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ウィルゴ・パルテノス - リクでダービー兄弟と一緒に日本の駄菓子を食べてみたをお願いします (2022年8月16日 7時) (レス) id: b628f3ea92 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - 15さん» コメントありがとうございます。浮上もできない半端な者ですがもう少しだけ頑張るつもりです。 (2020年9月18日 16時) (レス) id: eaa08fab16 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - みかんじゅうすさん» 更新はするつもりです。ですが、度重なる体調不良と将来の進路に関する活動を含む学生生活が忙しくてなかなか趣味としてPCに向かえない日々が続いております。決して投げ出したわけではございません。誠に申し訳ございません。もうしばしお待ちください。 (2020年9月18日 16時) (レス) id: eaa08fab16 (このIDを非表示/違反報告)
みかんじゅうす - もう更新されないんですか? (2020年9月16日 23時) (レス) id: 33585c80db (このIDを非表示/違反報告)
15 - 神よ! (2020年8月15日 22時) (レス) id: 33585c80db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒヨコダイル | 作成日時:2018年9月17日 21時